コラム
Column
[弊社フランス人メンバーが執筆した英語記事を翻訳、校正しています。] Googleアドワーズを実施しており、越境ECの新たな集客方法を模索しているのであれば、Bing広告がオススメです。 BingはMicrosoftが提供している検索エンジンです。Microsoftは、Googleアドワーズが検索市場で巨大なシェアを占めている(世界全体で80%近い)ことを理解しています。 そのため、Googleと似た機能を持つプラットフォームを作ることで、マーケターがGoogleアドワーズキャンペーンを直接Bing広告にインポートできるようにしました。 この2つの広告はとても似ているのですが、インポート時に気を付けるべき点がいくつかあります。 本記事では、Bing広告を検討すべき理由と、GoogleアドワーズをBing広告へ適切にコピーする方法を解説いたします。
アメリカ人への広告配信を強化したいのであれば、Bing広告は絶対必須です。 他の国ではGoogleが圧倒的に優勢ですが、Bing広告はアメリカで21%の市場シェア(英語)を獲得しています。また、YahooやAOLなど、Bingを利用した検索エンジンを含めれば第三位の市場シェアを誇ります。 ただしモバイル検索はGoogleが圧倒していることも認識しておいてください。 アメリカ市場におけるBingの可能性は大きいものの、モバイル検索はやはりGoogleの独占市場であり、Googleが95%の市場シェアを獲得しています。
Bingによると、アメリカ市場におけるBingの可能性の大きさは、Googleでも阻止できません。小売業界では、広告のクリックのうち35%ほどが、Bing広告で発生しています。 GoogleアドワーズとBing広告ではユーザー層が異なるということは、認識しておくべき重要な点です。
詳しくは弊社コラム『北米、ヨーロッパ向けリスティングの次の一手? Bing広告をもっと知ろう!』をご覧ください!
GoogleアドワーズのキャンペーンをBing広告へインポートするためには、以下の点に注意してください。
Bing広告では自動タグ付けが可能ですが、事前に設定が必要です。Bingでアカウントを新規作成する際は、自動タグ付けのボックスに必ずチェックを入れてください。 また、Bingキャンペーンのデータはキャンペーンレベルでアナリティクスに表示されますが、広告グループやキーワードレベルのパフォーマンスは表示されませんので、utmパラメーターの設定が必要になります。
Bing広告は日本円に対応していません。また、Googleアドワーズキャンペーンをインポートする際、Bingは選択した通貨を使用するものの、為替の計算は行いません。つまり、100円のクリック単価が、Bing広告でクリック単価100ドルとしてインポートされてしまいます。 そのため、日本のキャンペーンをインポートする際は、すべての予算と入札単価をBing広告での通貨 (通常は米ドル) に換算し直す必要があります。
Bing広告はディスプレイキャンペーンに対応していません。 またショッピング キャンペーンは一部の国限定で利用可能です。
代替の選択肢としては下記が考えられます。 Microsoftのディスプレイ広告に使えるプラットフォームとしてAOLの広告(英語)があります。 またアプリへの広告配信であればコンテンツ広告があります。 コンテンツ広告は、Windowsアプリの隣に表示されるもので、アメリカのみ対応しております。 詳しくは、Bing広告ヘルプを参照ください。
Bing広告ではアカウントレベルの広告表示オプションを設定できません。 そのため、必ずキャンペーンレベルで設定し直す必要があります。
Googleアドワーズとは異なり、Bing広告はフレーズ一致か完全一致でしか除外キーワードに対応していません。また、Googleアドワーズからインポートした部分一致除外キーワードは、Bing広告ではフレーズ一致の除外キーワードとして設定されます。 そのため、Googleアドワーズでは通常ブロックされるキーワードがBing広告ではブロックされないため、追加で除外設定する必要があります。
Googleアドワーズの除外キーワードリストはBing広告にインポートされません。 そのため、一覧を作成してBing広告へ除外設定してください。もちろん、上記のマッチタイプの問題にも対処する必要があります。 適切に除外設定ができているかは、除外キーワードレポートから確認できますので、必ずチェックしましょう。
地域ターゲティングも、Bing広告へ完全にインポートされるわけではありません。 なぜなら、GoogleアドワーズとBing広告の間で、地域設定の選択肢が異なるからです。 Googleアドワーズでは都市・地域・県・郡・空港などの単位でターゲティングを行うことができます。一方でBingでは、国全体と特定地域の周辺しかターゲティングできません。 上記のような違いがありますので、Bing広告へインポートする際は必ず地域ターゲティングを確認しましょう。
Bing広告の地域ターゲティングでは、自動的に (1)対象地域に住む人々 (2)対象地域に関するページを検索または閲覧する人々 を対象にします。 Googleアドワーズでは(2)を除外することも可能ですが、Bing広告では除外できませんので、注意が必要です。
Googleアドワーズのコンバージョンタグでは、Bign広告のコンバージョン計測は出来ません。必ずBing UETタグをウェブサイトに設定する必要があります。 Google Tag Managerの活用をオススメいたします。 (UET Tag Helperのインストール方法(英語))
アメリカ市場を対象とするのであれば、絶対にBing広告がオススメです。 特に富裕層を対象にするのであれば、迷わずGoogleアドワーズキャンペーンをBing広告にインポートしてください。 ただしGoogleアドワーズを完璧にコピーできるわけではありませんので、簡単なインポート手順に騙されずに、重要な機能を忘れずに設定しましょう。 一部の機能は非常に見落としやすく、Bing広告のパフォーマンスを致命的に悪化させかねません。 最悪の場合、高い授業料を支払うことになりますので、ご注意ください。
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