過剰アンカーテキストによる上げ止まりを中和する3つの方法

こんにちは。
ポータル・ジャパンの久保です。
本日は、
SEO対策を行う際、特定のキーワードでのキーワードスコアが過剰に高まりすぎて順位が上げ止まってしまった際に、弊社が実施する対処法についてお伝えさせていただきます。

SEO対策をする際、
ターゲットキーワードでサイトを上位表示させるためにサイトのポピュラリティスコア(サイトの人気度を測るスコア)とキーワードスコア(どのようなキーワードでサイトが認識されているかを測るスコア)をバランス良く高める必要があります。
両者の関係性については、下記の図をご覧ください。

ポピュラリティスコアが縦軸でキーワードスコアが横軸です。
ポピュラリティスコアが高くてもキーワードスコアが低ければターゲットキーワードで上位表示できず、逆にキーワードスコアだけ高く、ポピュラリティスコアが低ければ作為的にキーワードで上げようと認識されてしまい圏外に飛んでしまったりしてしまうこともあります。そのため両者のバランスが大切です。
また、上記以外にも、今回お話するテーマですが、特定のアンカーテキストでリンクを貼り過ぎた場合、過剰アンカーテキストで順位が停滞してしまう(場合によっては下がってしまう)場合があります。
以前、弊社にご相談いただいたお客様のサイトで、特定のキーワードのスコアが上がり過ぎてしまい順位が停滞してしまったケースがありました。(OSEでサイトを確認したところ、全体のバックリンクがルートドメインで約700本あり、特定のキーワードを使用したアンカーテキストが約200本、約3分の1が同じアンカーテキストという状況でした)
ポピュラリティスコア、オーソリティスコアがある程度高かったため、圏外に飛びはしなかったのですが、明らかに特定のキーワードでのアンカーテキストのバックリンクが多かったため、被リンク数を増やすよりも、高まり過ぎたキーワードスコアを中和する作業を行う必要がありました。
弊社が考える過剰キーワードスコアを中和する手法は下記の通りとなります。
（全てを一度に行うのではなくバランスを見て対応していきます）

①【外部リンク】使用しているアンカーテキストを変更

外部リンクのアンカーテキストが変更可能な場合は、リンクを貼る際に使用しているアンカーテキストをターゲットキーワードを以外のURLリンク、バイネーム、関連後等に変更。
※アンカーテキストを変更して文章自体の意味合いも変わってしまう場合には前後の文章も調整する必要があります。
※DA(ドメインのオーソリティ)、PA(ページのオーソリティ)が高いサイトから調整を行います。DA、PAが高いサイトは影響力が高いため施策の変化が見えやすいためです。

②【サイト内部】キーワードの含有率を調整

コンテンツ内のテキストやフッターリンク等、ROSエリアに使用しているアンカーテキストに含まれているターゲットキーワードを調整、差し替えを行い、キーワードの含有率を調整します。

③【サイト内部】タイトル(ディスクリプション)を変更

キーワードスコアが上がり過ぎているくらいなので、サイトの(ディスクリプション)にターゲットキーワードが含まれているケースが多いです。そのため(ディスクリプション)、特にサイトのテーマを検索エンジンに伝えるタイトルを変更。
以上の3点が特定のキーワードでのスコアが上がり過ぎてしまった場合に、弊社で行う主な対処法の一部です。
外部リンク、サイト内部の両方の観点でキーワードスコアを調整することにより順位の停滞を解消できると想定しております。
但し、
例え中和に成功して上位表示されてもユーザーの検索クエリとSERPsに掲載されている内容の親和性が薄れてしまう場合があり、CTR(クリック率)が下がってしまったり、サイトに誘導できても離脱率が高くなってしまう等のリスクがあります。
できる限りキーワードスコアが偏らないように施策を行うことがもちろんベストですが、もしキーワードスコアの中和作業を行う際には施策後のリスクも考慮しバランスを見て慎重に行う必要があります。
※施策を行う際には自己責任で行っていただければと思います。