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越境ECに有効な指標とは?海外向けリスティング広告を通してわかる8つのこととは?
- 2014.03.04
- 海外リスティング広告
越境ECに有効な指標とは?
リスティング広告は集客のための施策として捉えられがちですが、実はリスティング広告を行うことで、越境ECに有効な指標を得ることができます。どれだけアクセスが集められたか、どれだけコンバージョンを獲得できたか、どれだけ売上に貢献したか、というデータだけを見るのではなく、リスティング広告を活用して様々なデータを集めることで、次の打ち手につなげることができます。
1. 検索ニーズがわかる
検索クエリ(ユーザーが検索の際に入力する単語・フレーズ)を見ることができるので、実際にどういったキーワードが検索されていてその検索ボリュームを知ることができます。特に海外の場合、1キーワードあたりの検索ボリュームが少なかったり、キーワードプランナーでデータが表示されない事が多くあります。
2. 売れる(コンバージョン)キーワードがわかる
前述のように海外向けの案件の場合、検索ボリュームが少ないことが多々あります。その為、SEOをやるにしても、どのキーワードがCVに繋がるキーワードなのか、どういった情報をユーザーが求めているかを把握しているか否かで、コンテンツ作りに大きく影響致します。
3. 国毎のパフォーマンスが分かる
ニーズが顕在化した層が多いのか、まだまだ潜在的な割合が多いのか等、国毎に市場の成熟度がわかり、どの国を強化すべきかわかります。
4. 国毎の競合と自社の認知度の違いを把握できる
これはブランドワードなど指名検索のキーワードで出すことで、自社の検索数を知ることができます。また、クライアントが希望すればの話ですが…自社と競合の認知度の指標にする事も可能です。
5. ディスプレイ広告で関連のあるサイトが見つかる
ディスプレイネットワークでキーワードや興味などで出稿することで関連性の高いサイトを見つけ出し、パフォーマンスが高ければ、直接広告枠を買い付けたり、記事広告などの出稿ができます。
6. 受け皿のページやサイトが正しく機能しているかわかる
トラフィックを増やしアクセスデータが蓄積されることで、実際に意図したとおりにページやサイトが機能しているかどうかを検証することができます。
7. どういった訴求が響くかがわかる
訴求の異なる広告文のA/Bテストを行う事によってどういった訴求が響くかがわかります。また、広告訴求により、欲しいお客様を引き寄せる、欲しくないユーザーを弾く事の両方が出来ます。
8. 必要なコンテンツがわかる
今、CVに繋がっていないキーワードでも滞在時間や回遊率等を指標にどういったコンテンツを用意すればCV(レスポンス)を増加させることが出来るか推測する事が可能です。
得られたデータをもとに仮説検証を繰り返す
広告運用の最大の利点は「仮説→実行→検証→改善」のサイクルを高速で回せる点にあります。
たとえば、「この国ではこのキーワードがCVに繋がるのでは?」という仮説を立てて広告出稿し、数日~数週間でその成果が数値として返ってきます。
このデータをもとに次の出稿戦略、コンテンツ改善、サイト導線の調整へと反映させていくことで、より精度の高いマーケティングが可能になります。
長期戦略と短期成果のバランスを取る
リスティング広告は即効性の高い集客施策ですが、得られるデータは中長期的なマーケティング戦略の設計にも役立ちます。
たとえば、SEOに時間がかかるキーワードでも、広告からの反応を見ることで「将来伸ばすべきコンテンツ」の種を発見できます。
つまり、広告を出しながらSEOやCRMなど、他の施策との連動設計をすることで、短期と長期のバランスをとった運用が実現します。
<まとめ>
リスティング広告は単なる集客施策ではなく、「市場の声」をデータとして拾い上げる強力な分析ツールでもあります。
越境ECにおいては、日本とは文化・言語・競争環境がまったく異なる中で、どの国に・何を・どう売るかを考えるためのヒントが広告データに詰まっています。
特に海外向け施策では、下記のような価値ある情報が広告から得られます。
- 実際に検索されているキーワードとニーズ
- 成約に繋がるキラーワード
- 各国ごとの市場成熟度と競合性
- 訴求文・コンテンツの改善ポイント
広告は出して終わりではありません。意図をもって運用し、得られたデータをもとに次の打ち手へつなげることで、広告の費用対効果を超えた“戦略資産”を手にすることができます。
ただ、広告を出稿するのではなく意図を持って集客施策を行う事で見える事が多々あり、それが今後の戦略を考える上での大事な情報となります。勿論、これは日本語の運用でも応用できるので運用を行う際の参考にして頂けますと幸いです。
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