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【事例付】外国人に伝わる、理解が深まる!英語漫画コンテンツ成功の秘訣
- 2016.04.26
- 海外SEO
英語で漫画コラムを作る時の5つのステップ
英語で漫画コラムを作る時のステップを大まかに分けると、
- 企画
- 取材
- 漫画制作/テキスト執筆
- ネイティブチェック・編集
- 納品
という流れになっています。
世間一般でいう漫画家さんは、一人でひたすら執筆作業をしているイメージが強いですが、このステップで分かるように、英語で漫画コンテンツを制作する場合は一人の人間だけでは成しえません。
- 例えば、直近ですと下記のようなメンバーがコンテンツ制作に携わっています。
- コンテンツディレクター:新しい英語コンテンツの企画会議を行い、
コラムの内容を決めたり、全体の進行管理を行打メンバー - 取材調査:メンバー会議で決まった企画に沿って、取材先の選定や
アポ取り、取材、文献等での調査も行うメンバー - 外国人ライター:取材、調査された情報を元に記事を執筆するメンバー
(お店の紹介記事等の場合は、ライターが取材クルーと共に参加する事も) - イラストレーター:企画内容、記事のテーマに沿って、必要イメージや
漫画を描くメンバー - 外国人編集者:用意したテキストや画像、漫画を組み合わせ、
最終化するメンバー
上記のように各種役割を持ったメンバーが協力し合い英語コンテンツを完成まで導きます。漫画を描いているのは私だけですが、この一つの漫画を作るのに、多くのメンバーが関わっているという事です。
外国人メンバーをコンテンツの制作フローに巻き込むことで、ターゲットユーザーが何を分かっていて、何を分かっていないのかをある程度把握する事が出来ます。
我々にとっては、当たり前の事も、外国人にとってはそうでない事が多いので、何が彼らにとって有益な情報なのか、目新しい事なのかを把握しながらコンテンツを作るようにしています。
上記のステップ踏まえて、英語の漫画コラムが制作されていくステップを図で説明していきましょう。
英語漫画制作の際の大事なポイント
英語での漫画コンテンツの制作を行って、はじめて気づいた事や知った事があります。
今回は、その中でも特徴的なポイント2つを現在、連載させて頂いている ぐるなび様英語サイトコンテンツの事例を用いて、ご紹介致しましょう。
1.外国人視点で面白い漫画を描く必要がある
1つ目は、外国人の視点で面白い漫画コンテンツでないといけないという事です。
何が言いたいかというと、文化的な背景が異なるため、日本人にとっては面白い内容でも、外国人にとってはあまり面白くない、または理解出来ないようなネタも数多くあるという事です。
例えば、「心の声が漏れているジョーク」や「本音と建前が逆に書いてあるジョーク」はあまり外国の方には内容を理解してもらえなかったりします。また、勢いだけのネタよりは少しひねりの利いたものではないといけないようです。
これは外国人メンバーに指摘されて、気づいたポイントなのですが、どんなに気をつけていても日本人だけでは気づくことが出来ない事の為、コンテンツの制作フローに必ず外国人メンバーによるジョークのチェックが入ります。
毎回トピックが決まった後、ネームと呼ばれる構成案を作り、どういったジョークを漫画で織り交ぜるかを外国人メンバーと話し合います。日本人メンバーもアイディアを出すのですが、そのアイディアが外国人に理解して貰えるかどうか、都度、外国人メンバー判断して貰うようにしています。
この過程で、外国人メンバーより、「意味がわからない!」、「こうした方が面白いハズだ」と鬼のような指摘を受けます。そのようなやり取りをしながら、ターゲットする外国人に最も伝わり易い表現がなんなのかを突き詰めていきます。
2.英語漫画と日本漫画の形式の違い
そして、もう一つは、海外と日本の漫画の形式の違いです。
世間一般的に日本の漫画は、右開きであり右から左へとストーリーが流れていきます。
しかし、外国の漫画はそれが逆となっています。
皆さんはアメリカンコミックを見たことがあるでしょうか?
アメリカンコミックはどれも、左から右へとストーリーが進んでいます。
私はアメコミを読む方ではなかったので、この問題も外国人メンバーに指摘されてはじめて、その事実を知りました。
今では英語で漫画コラムを描く際は、左から右へ、ふきだしのタイプも英語にあわせて縦長から、横長へ変化し、より外国人の方にとって読みやすいスタイルになりました。
そして、漫画形式の海外と日本の違いでもう一つ。
それは「オノマトペ」、効果音です。
日本では何かがぶつかった時の「ドーン!」、緊張で胸が高鳴る時の、「ドキドキ」、水がしたたり落ちている時の「びちゃびちゃ」など数多くのオノマトペがあります。
日本と比べ、英語でのオノマトペは数が少なく、漫画内で発生する音が表現しにくい事が多いです。
そのような場合には、なるべく絵のみで表現をしたり、内容の一部を変更し、別のオノマトペで代用したりするなど、外国人読者に理解して貰う為に工夫を凝らしています。
ターゲットユーザーにスムーズに受け入れられるためにも、彼らが普段接している表現や形式に合わせる必要があります。これも、外国人メンバーを巻き込み、コンテンツを作らなければ、なかなか気づかないポイントです。
英語漫画コンテンツの魅力
漫画やインフォグラフィック等のビジュアルを使用したコンテンツを用いる事で、文化的な背景が異なる外国人にも日本の食文化が理解がし易くなります。
制作には多くのフローや配慮が必要ですが、ユーザーの記憶に残り易く、ソーシャルでシェアされたり、参照リンクを獲得する事も可能です。
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