コラム
Column
近年ユーザー数が急激に伸びている動画アプリ「TikTok」は、多くの海外ブランドがプロモーションに利用するSNSプラットフォームだということはご存知でしょうか?広告予算が限られていても、TikTokのアルゴリズムを利用してフォロワー数やビュー数を獲得することが可能です。
今回はそんなTikTokを活用したマーケティング戦略についてご紹介します。
2021年4月時点で、TikTokの月間アクティブユーザー数は7億3200万人を超えています。2016年のサービス開始以来、コメディ、ダンス、リップシンクの動画を作成する10代の若者から主に利用されていましたが、近年はショートビデオやライブ配信など多様なコンテンツが増え、多くの世代から利用されています。
企業がTikTokを利用することで、自社製品の紹介、舞台裏のシェア、ブランドを中心としたコミュニティの構築など、さまざまな方法でユーザーと繋がることができます。
ブランドの認知を高め、商品に興味を持ってくれる顧客にリーチするためには、日々コツコツ運用する方法と、TikTok広告を運用する2つの方法があります。本記事ではTikTok広告ではなく、日々の運用に関する情報をご紹介します。
たとえ運用をスタートしたばかりでも、投稿内容をユーザーの関心事に合わせることで、TikTokのアルゴリズムはあなたのコンテンツを好むようになり、ターゲット層のより多くの人々にリーチできるようになります。
本記事を参考にTikTokの仕組みを理解した上で、あなたなりのアプローチをしてみてください!
Photo by Olivier Bergeron on Unsplash
TikTokを活用してマーケティングを成功させるために、TikTokの仕組みとそこから得られるマーケティング戦略のヒントをご紹介します。
TikTokの収益源は広告です。ユーザーがアプリを使用する時間が長いほど、より多くの広告が表示されるようになるため、AIを搭載したシステムが各ユーザーの最も興味を引く動画を表示します。ユーザーがフォローしているアカウントの動画だけではなく、ユーザーの興味に合いそうな他のアカウントの動画も次々と表示させます。
あなたが魅力的なコンテンツを投稿すればするほど、フォロワーがTikTokに滞在する時間が長くなり、多くの広告が表示されTikTokの収益が増えていきます。その代わりに、TikTokはあなたの動画をより多くの人に見てもらえるようにしてくれます。そのためTikTokで成功するための鍵は、コンテンツをターゲット層の興味関心に合わせてフォロワーを惹きつけ、できるだけ長くプラットフォームに滞在させることです。
コンセプト、クリエイティブ、投稿頻度を変え続けているために、TikTokの可能性を最大限に発揮できていないアカウントはたくさんあります。ある程度一貫性をもたせて投稿を続け、そのようなアカウントにならないように気をつけましょう。
TikTokを利用している全ての人にアピールすることは不可能なため、ターゲットとなるペルソナを作ることをオススメします。ペルソナとは、あなたブランドの理想的なターゲット顧客となる人物のことです。どんな人が商品を買ってくれるのかを考えてみましょう。年齢、性別、居住地、収入の有無、職業、人種は?あなたの商品のどんなところが好きなのか?そして、TikTokのコンテンツを作成するときは、常にこのペルソナを思い浮かべ、彼らのために制作します。
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あなたのプロフィールにアクセスした人が最初に目にするのは、写真、ユーザー名、アカウント名、そしてプロフィール欄です。これらが最適化されていなければ、フォロワーを増やしたり、お問い合わせを集めたり、エンゲージメントを高めることは難しいです。
世界で最もフォローされているTikTokアカウントの中には、最適なプロフィール作成方法に従っていないものもあります。これは多くの人が既に彼らのことを知っているからであり、それらをお手本にしないように注意してください。
ブランドとしては、「こうありたい」という目標を持ってプロフィールを設定することが大切です。その際に注意するべき3つのポイントは、、、
ユーザー名を考案する際に、気をつけるべきポイントをご紹介します。
ブランドとしてアカウントを使用する際は、ビジネスアカウントへの変更をお勧めします。変更することで、下記の機能が利用可能となります。
またビジネスプロフィールは、よりプロフェッショナルな印象を与えるのに効果的です。
多くのブランドは、自社のロゴをTikTokアカウントのプロフィール画像に使用します。多くのモバイルデバイスでは、ロゴが非常に小さく表示されてしまうので注意してください。また、既存のロゴが横に長い場合はうまく収まらない可能性があります。そのような場合は、ブランドのイニシャルやアイコンを使用することをお勧めします。
まだ自社のロゴがない場合は、BrandCrowdやTailor Brandsのような自動ロゴ作成ツールを使ってみるのも一つの手です。また、Fiverrなどのフリーランスサイトでデザイナーを雇う方法もあります。
デザインを決定する前は、そのロゴが既に商標登録されてあるロゴと過度に類似していないかどうか、大まかなチェックをすることをお勧めします。Google Image Searchに画像をアップロードすると、類似したロゴがないか簡単に確認することができます。
TikTokのコンテンツ発見セクション(フィード、探索、検索結果ページ)には、AIシステムが搭載されており、ユーザーの関心事に最もマッチしそうな動画やプロフィールを表示するために機能しています。AIシステムはプロフィール文章を含む、すべての情報をスキャンするため、プロフィール欄ではターゲット層にマッチしたキーワードを使うようにしましょう。
TikTokのプロフィール欄は最大80文字で、改行も可能です。TikTokのユーザーはあまり注目してテキストを読まず、英語を第二言語として話す人も多いので、できるだけシンプルでわかりやすい表現を心がけましょう。
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投稿する動画コンテンツ内容を計画する際に、考慮すべきポイントについてご説明します。これらを悩みすぎて、結局投稿しないで終わってしまうのはよくないですが、ある程度戦略を念頭に置いてスタートすることをお勧めします。
自分のアカウントでどのような動画を配信するかを考えるとき、特定のジャンルでフォロワーやいいねが多いアカウントを見つけて、そのスタイルを真似るのは手っ取り早くスタートさせる方法です。もしくは、自社ブランドのターゲットとなる人々の間で口コミで評判になるような、独自の動画を作ることもひとつの手です。
あなたのブランドのスタイルがエッジの効いたものであれば、TikTokのコミュニティガイドラインをよく理解する必要があります。長期間にわたって多くのフォロワーを獲得しても、ガイドラインのルールを破っていたために多くのアカウントが停止されてしまったことがあります。
下記3つのジャンルはTikTokで多く見かけられるスタイルなので、ぜひ参考にしてみてください。
TikTokを運用する上で理想的なシナリオは、あなたのビデオを楽しんだユーザーが、あなたのプロフィールに遷移し、他のビデオをいくつか(理想はすべて!)見てくれることです。ユーザーは、似たようなスタイルのビデオを見たいと思っているケースが多いですが、連続して見る価値があるほどのバリエーションを期待しています。
TikTokでは、60秒までの動画をアップロードすることができます。(2021年7月時点)
最適な動画の長さは、コンテンツの内容によって異なります。TikTokは、ユーザーが動画をどのくらいの間見ているか、また複数回見ているかどうかを測定しています。その結果によって、あなたの動画をより多くのユーザーに推薦する価値があるかを判断しているので、これらの点を考慮して動画の長さを決めると良いと思います。
TikTokでは、アプリ内で動画を撮影・編集することができます。動画を投稿した後、その動画をダウンロードして他のプラットフォームにアップロードすることも簡単です。
潜在的なユーザーへのリーチを最大化するために、複数のプラットフォームに動画をアップロードすることをお勧めしますが、その際は下記2つの点に注意してください。
したがって、他プラットフォームでも共有できる動画を作ることが目的であれば、TikTok以外の場所で動画を撮影・編集してからアップロードしましょう。そうすることで、上記のような問題を回避することができます。
撮影アプリ:多くのブランドがスマートフォンに標準搭載されているカメラで十分だと考えていますが、サードパーティのアプリにもさまざまな機能があるのでチェックしてみるのもひとつの手です。
編集アプリ:編集に最適なツールは、①コンテンツの種類、②どの程度派手に編集したいかによって異なります。
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初めて動画制作に取り組む方でも、カメラや三脚、照明、グリーンスクリーンなどの機材を揃えなければならないと気負う必要はありません。今あるものを最大限に活用すればいいのです。角度を考慮したショット、良い照明、構図を工夫することで、大きな違いを生み出します。
投稿を続けるうちに余裕ができて、今使っているスマホやTikTokアプリなど、制作に使うアプリの機能を使いこなせるようになってから、動画の質を高めるための投資をするのもありです。
継続可能で定期的なスケジュールをたてるようにしましょう。1日に4本の動画を公開した後、1ヶ月間何も投稿がないよりも、週に1回アップロードする方が良いです。ただし、よほど優れた内容でない限り、週に1回のアップロードで多くの視聴を獲得するのは難しいことでもあります。
一般的には、高品質なコンテンツを作るために、できるだけ頻繁にTikTokに投稿することをお勧めします。1日1回が理想ですが、最低でも週1回はアップロードするようにしましょう。
ある程度の動画数を作成して、後で公開できるようにスケジュール設定するも可能です。これは、TikTokのデスクトップ版画面で行うことができます。
TikTokへ投稿するのに最適な時間帯については、多くの説があります。しかし、あなたのターゲットユーザーが世界中の人々であれば、これはそれほど大きな要因ではないでしょう。さらに、TikTokのアルゴリズムは、正午に投稿したか、午後5時に投稿したかで、あなたのコンテンツへの評価を変えることはありません。
TikTokのほとんどのユーザーはキャプションを読まない傾向があります。しかし、せっかくある機能なので、最大限に活用したいものです。
自分のアカウントに注目してもらう一つの手は、同じ分野の他ユーザーの動画にコメントすることです。
TikTokは、どれだけエンゲージメントが得られたかで投稿の価値を判断します。また、コメントへの返信に時間を割いているかどうかで、ユーザーコミュニティへの参加度を評価します。
罵詈雑言やスパムのようなコメントが来た場合は通報してください。特に返信する必要のないコメントには、「いいね!」を押しましょう。
TikTokのスパム検出器やユーザーに通報されるような行為は避けるように心がけてください。
TikTokはこれらの行為を検知して、あなたのアカウントにペナルティを課す可能性があります。(場合によっては、アカウント使用を禁止することもあります。)
Photo by Team Fredi on Unsplash
1,000人以上のフォロワーがいるTikTokアカウントは、動画をライブ配信することができます。ライブ配信を行うことで、ブランドと視聴者がリアルタイムでコミュニケーションをとることができます。質問や回答をしたり、リクエストを実行したり、より親密な方法でフォロワーと繋がることができます。
以上、一見しただけではわからないTikTok仕組みをご紹介しました。TikTokをもっと深く学ぶための最良の方法は、まずは自社ブランドと同じ分野で最も成功しているアカウントを研究し、次に本記事で紹介したポイントを実践してみることです。
誰もがTikTokを気に入っているわけではありませんし、自社ブランドを紹介するのに理想的なツールだと考えているわけでもありません。しかし、TikTokは非常に人気があり、ブランドはTikTokでの存在感を期待されるようになっています。とはいえ、TikTokが永遠に人気を保ち続けることはないでしょう。(Mixiを思い出してください)だからこそ、ブランドやターゲット層に合ったSNSプラットフォームに、オンラインプレゼンスを分散させるべきなのです。
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