コラム
Column
ミッション・ビジョン・バリューを見直しました!
私たちが世界へボカンという会社を立ち上げてから、2022年8月より9年目に入ります。
10年近くも経つと、設立時からやっていることや事業の内容も変わってきているので、ここで改めて会社の思想を見直そうと思い、幹部メンバーで合宿を行いました。
今回のコラムでは、その2日間で言語化したミッション・ビジョン・バリューをご紹介します。
私たちと一緒に海外Webマーケティングに取り組んでいきたい企業様、自社のミッション・ビジョン・バリューを掲げているものの、それらをどうやって活用してよいか分からない方、「ボカンで働いてみたい」と思っている方にとって参考になればと思います。
以前の当社のミッションは「日本の魅力を世界へ伝える」というものでしたが、このたび「日本の魅力を世界へ届ける」と少しだけ文言を変更しました。
設立当初はインバウンドビジネスやオンラインメディアマーケティングの支援もさせていただいていましたが、現在当社では越境ECおよび製造業・メーカー様の海外Webマーケティングの領域に絞ってクライアント企業の支援をさせていただいています。
よって僕らがマーケティング支援をさせていただくことで、ユーザーに何かしらの商品、物が「届く」ということが必ず発生するんですね。
なので僕たちのやっていることは、ただ「伝える」ということではなく、きちんと世界のお客様のもとまで「届ける」ということだと考え、「日本の魅力を世界へ届ける」というミッションに変更することとなりました。
一般的に、企業ビジョンには「自社が3年後に実現したいこと」を掲げるとよいと言われています。
もともと、当社のビジョンは「言葉とマーケティングの力で日本と世界の隔たりをなくす」というもので、これはこれでとても良いと思っています。
しかし3年後の目標という観点でいうと少し抽象度が高かったので、より具体化するという観点で見直しを行いました。
ボカンの新しいビジョンは「世界で成功する日本企業を1社でも多く増やす」です。
より短期目線のビジョンにしたことで、「ビジョンを実現するために、今なにができるか?」という視点を持ちやすくなったのではないかと思います。
会社バリューについても改めて定義づけを行い、その結果生まれたのが「Bokanism Five(ボカニズムファイブ)」です。
これはボカンが大切にしている5つの視点、ボカンらしさ(イズム)をまとめたもので、メンバーにはこれらを常に意識してプロジェクトに取り組んでほしいと伝えています。
またこの内容を対外的にも発信することで、「僕らはこういう視点を持っています」と伝えていけたらと思います。
1つ目、「Be Professional」は「プロの仕事をしよう」「相手の期待値を超えよう」という意味です。
お客様に期待していただけているなら、その期待値を1%でも超えるものでお応えしよう。
プロとして言われたことをただやるだけではなく、言われたこと以上のことを返そうという姿勢を表しています。
2つ目は「Be Accountable」、「当事者意識を持とう」「やりきろう」「自走しよう」ということです。
これまで様々なメンバーのマネジメントや育成を行ってきましたが、当事者意識の重要性を痛感する機会が数多くありました。
先日、「海外マーケターに向いている人、向いていない人」についての解説動画でもお話させていただきましたが、責任をもってやりきることができる人、お客様のプロジェクトを自分ごと化できる人が一番成果を出せる人だと考えています。
3つ目、「Be Honest」は「誠実であろう」「正直であろう」、そしてボカンが大切にしている「三方良し」の意味合いを込めています。
例えば、お客様が良いと思われている打ち手がお客様の売上目標やゴールと紐づいていない場合、「これって本当にゴールに紐づいていますか?」「この施策は優先度が低いのではないでしょうか?」と問題提起することも一つの誠実さです。
もしくは目標と予算があまりに見合っていない場合、その旨をお伝えして、現実的なゴールを設定するためにお客様と向き合って話し合うこともとても重要です。
当社のメンバーには目先の売上ばかりを追いかけたり、お客様の意見に寄り添うばかりではなく、「お客様が海外市場で成功し続けるにはどうするべきか?」という本質と向き合ってほしいと思っています。
そして最終的には、クライアント企業、エンドユーザー、そして当社の「三方良し」な状態を目指しています。
クライアント企業が売上を大幅に伸ばすことができて、エンドユーザーさんも満足していても、僕らがまったくもって収益を得られていないとなってしまうと、結局僕らのビジネスを続けていけないということになってしまいます。
また仮に僕らが利益を享受できていても、クライアントさんが儲かっていなければ継続的に発注いただくことにはなりません。継続ができなければ、当然エンドユーザーさんにも商品を提供できなくなってしまうでしょう。
よってビジネスの継続には、この三者すべてが良い状態、ハッピーな状態を目指さすことが不可欠となります。
そんな思いを込めて、近江商人の「三方良し」という言葉をBe Honestの中に組み込みました。
4つ目は「Be Collaborative」。「向き合おう」「協力し合おう」というメッセージを込めています。
向き合うべき対象は、まずクライアント企業です。クライアントの悩みや課題、実現したいことを一緒に考えて伴走する。
そしてエンドユーザーと向き合う意識も重要です。
ユーザーがどんなことを考えているのか、購買決定要因は何なのか、何を基準に取引先を選定しているのかということを考えていきます。
そして社内のメンバーと協力し合う姿勢も大切にしています。
最近はリモートワークが主流になり、組織に属していても物理的に会える機会は少なかったりします。
するとどうしても思考が狭まってしまい、自分や自分のチームの軸だけで物事を考えがちになってしまうケースも出てきてしまいます。
そうではなく、やり取りしている相手チームの視点で考えてみたり、プロジェクトや会社全体でどうやって進めていくべきか考えたりして、他メンバーと向き合って対話する姿勢を持ってほしいと思っています。
最後のバリューは、「Go Beyond」。
これには「挑戦しよう」「視野を広げよう」「貪欲に学ぼう、成長しよう」というメッセージが込められています。
世界へボカンというベンチャー企業で働いている以上、メンバーの皆には何かに挑戦してほしいですし、常に学び成長していってほしいと思っています。むしろそうしないともったいない、とも思います。
挑戦しなくても良いのであれば、ベンチャーよりも安定した大手企業に勤める方が向いているかもしれません。
当社で働くからには、他社の3倍も5倍も良い経験をしてもらいたいですし、自分の能力や収入をどんどん伸ばしていってほしいです。
そのためには、一人ひとりが意識的に挑戦をする意識、学ぶ意識、成長する意識を持って日々の業務に取り組む必要があります。
このように、世界へボカンの考え方やメンバーに日頃意識してもらいたいことなどを言語化し、改めて「Bokanism Five」というバリューとして掲げました。
当社のミッションは「日本の魅力を世界へ届ける」であるとお伝えしましたが、では私たちの考える日本の「魅力」とは何なのか?ということをもう少し詳しくお伝えします。
ボカンでは、日本の魅力とは商品(モノ)、そしてその商品の裏側にあるストーリーやその商品を通して得られる体験(コト)のことであると定義づけています。
そして日本企業の世界進出において、「モノは世界へ流通できているけど、コトを届けられていない」ということが多々あります。
例えば伝統工芸品の南部鉄器ですが、「南部鉄器」という名称のものは以前から世界に輸出されていたものの、それらが岩手県の南部地方で作られていて、どんな職人によってどんな技術で作られたもので、なぜ価値があるのかというところまで知られていませんでした。
すると南部鉄器の形だけを模した偽物が出回り、本物が売れなくなってしまいます。
上記のようなことを防ぐためにも、モノだけではなくコトを伝え、日本の魅力を世界へ届ける。
そしてそれによって、日本企業がもっと成長していける。
ボカンのパーパス(社会的意義)とは、日本企業の成長を目指して日本の魅力をモノ・コト双方の側面から届けていくことであると考えています。
自社のものづくりや商材に自信がなくなってしまっていた方が、海外展開の成功によって「自分たちが作っているものが世界へ届いているんだ」、「海外でこんなに喜んでいただいているんだ」と改めて誇りを持てる、自信を持てるようになっていくような世界を実現したい。
本物を知らないがために自己実現ができていなかったり、潜在的なニーズが満たされていなかった買い手側の方に、コトも届けることで語れるストーリーや感動、さらなる生活の豊かさを提供し、ひいてはアイデンティティの醸成にも繋げていきたい。
上記のようなことを目指し、モノとコトを届けていくことが、ボカンが作り手・買い手の皆さん、そして社会に対して貢献できることだと思っています。
ここまでご紹介してきたように、今回ミッション、ビジョン、バリューを見直したことで、「自分たちはどうあるべきなのか」ということや「当社は社会にどんな価値を届けていきたいのか」ということをじっくり考えました。
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