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【年末商戦】ブラックフライデー・サイバーマンデーセールで成功するためのGoogle広告Tips
- 2024.11.15
- 海外リスティング広告
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- 目次
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- ブラックフライデー・サイバーマンデーセールで広告を活用する重要性
- セール時のGoogle広告の推奨設定
今年も年末商戦であるBFCMの時期がやってきました。BFCMは「Black Friday, Cyber Monday」(ブラックフライデー、サイバーマンデー)の略で、11月下旬から12月中旬にかけて開催される最大のセールイベントです。
今や世界中で行われる大規模なセールとなっていますが、特に発祥国アメリカ向けに商品を販売しているECサイトにとっては、消費者が大幅な割引や特典を期待する重要な商戦です。多くの新規顧客を引き付け、売上を大きく伸ばす絶好の機会となっています。
1. ブラックフライデー・サイバーマンデーセールで広告を活用する重要性
- 売上の増加: ブラックフライデー・サイバーマンデー(BFCM)の期間中、広告を適切に活用することで、売上は通常時の1.5倍から2倍に増加した事例があります。特に、BFCM特有の購買意欲の高まりを利用することで、短期間で大きな成果を期待できます。
- 新規ユーザーへのリーチ: BFCMは既存顧客だけでなく、通常ではリーチできない新規ユーザーにアプローチできる絶好の機会です。多くの消費者がこの時期にセール商品を探しており、新たな顧客層を獲得するチャンスです。
- 長期的な売上向上: BFCMで成功を収めた企業は、翌年の通常時期の売上基盤も向上します。弊社が支援した事業主さんの中には、前年比で月間平均売上が1.6倍に上昇した事例もあり、短期的な成功が長期的な成長へとつながることが分かっています。
BFCMの成功には、事前の戦略的な広告運用が鍵となり、その効果は一時的なものではなく、翌年のビジネス成長にも大きな影響を与えるためとても重要なセールとなります。
2. セール時に効果的なGoogle広告の設定方法
この章では、セール時に効果的なGoogle広告の設定方法について紹介します。特に、競争が激化するこの時期において、適切な設定を行うことは、売上向上と広告費用の効率化に大きく貢献します。
2-1. 広告と広告オプション
広告文については、セール用のレスポンシブ広告を新規で作成し、既存のものと切り替えます。セール用のレスポンシブ広告には、“Black Friday Sale” や “Black Friday Cyber Monday Deals”、 “Best of Black Friday” などの文言を追加してテストすることが推奨です。
セール時に有効な広告オプションは、「プロモーション表示オプション」と「サイトリンク表示オプション」「価格表示オプション」です。
添付のように、ブラックフライデーとサイバーマンデー用に広告オプションを作成します。見出しや説明で「ブラックフライデー」や「サイバーマンデー」を適切に使用することを確認してください。
プロモーション表示オプションの例
サイトリンク表示オプションの例
2-2. キーワードについて
「商品名+Back Friday」「商品名+Cyber Monday」などのキーワードを追加することも推奨です。キーワードボリュームが限られているので、キーワードプランナーなどで事前に調査すると良いです。
また、「競合他社のキーワード」を追加することで、ユーザーが競合他社を検索した際にあなたの広告が表示されるようにできます。競合他社向けのトラフィックを一部獲得したい場合、ブラックフライデーほど適したタイミングはありません。
2-3. キャンペーン構成について
サイト全体でセールを実施するか、一部の商品のみをセールするかにより、推奨のキャンペーン構成は変わります。
- サイト全体でセールを実施する場合:既存のキャンペーン構成で問題ありません
- 一部の商品のみでセールを実施する場合:セール商品のみを別のキャンペーンで配信することが推奨です。そうすることで入札の強化が可能になり、セール商品のキャンペーンの入札を強め、非セール商品のキャンペーンの入札を弱めることで成果を最大化させることができます。
2-4. 予算と入札について
予算をいくらに設定するか、いつから予算をあげ広告を強化するかは、一番悩むポイントだと思います。
弊社の過去の実績ですと、BFCMの約3週間前から徐々に広告予算を上げ始め、最大では通常期の約2倍まで広告費が伸ばす事例が多かったです。月間の予算で見ると、通常の月と比べて、約1.7倍の月間予算を想定すると良いでしょう。
また、過去のBFCM時期の検索ボリュームデータを確認することも、予算決めに役立ちます。
入札については、以下の選択肢があります。
- 季節性の調整を使用する:「季節性の調整」は、予定しているプロモーションやセールによって見込まれるコンバージョン率の変化を事前に登録しておくことにより、スマート自動入札機能の動作を調整できる高度な機能です。昨年のコンバージョン率の増加、平均CPCの増加、ROASの増加などを元に調整します。Googleは、設定したパーセンテージに基づいて入札を増やします。たとえば、コンバージョン率の調整を100%増加させた場合、Googleは入札額を2倍にします。
参照:https://support.google.com/google-ads/answer/9352512?hl=ja
- ROAS入札を引き下げる:シーズナリティ調整の使用に不安がある場合は、ブラックフライデーの1~2週間前からROAS目標を少しずつ引き下げてください。ブラックフライデー当日にROASを急激に変更するのは避けるべきです。
2-5. Google Marchant Centerでプロモーションを設定する
プロモーション機能は、ショッピング広告と無料リスティングのプロモーションを作成できるものです。プロモーションを使用すると、Google 検索、ショッピング タブに商品が表示される時、割引や特典Chrome などのさまざまな Google サービスにオンライン特典を配信できます。Googleのデータによると、クリック数の増加しコンバージョン率も平均で28%上昇しました。
参照:https://support.google.com/merchants/answer/4588748?hl=ja
2-6. 広告の審査と支払い設定
最後にもっとも重要なのは、審査と支払いの設定です。
繁忙期で審査に時間がかかる可能性があるので、事前に広告の審査を依頼することが推奨です。
また、広告アカウントの請求に問題が発生し、Google広告が停止してしまうこともありますので、必ずアカウントに予備の請求オプションを設定しておいてください。過去に、実際に発生したケースがありました。
参照記事:https://growmyads.com/black-friday-tips/
まとめ
年末商戦で成功するには、ブラックフライデーやサイバーマンデー用にGoogle広告の設定を最適化し、競争力を高めることが重要です。効果的なターゲティングや入札戦略、クリエイティブな広告作成を通じて、売上の最大化を図りましょう。
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