海外マーケティングブログ
越境ECのSEOを考えるときの3つのポイント
- 2025.03.31
- 海外SEO

こんにちは!世界へボカンの徳田です。越境EC、海外Webマーケティングを18年支援しております。
越境ECで売上を伸ばすうえで、さまざまなチャネルがありますが、中長期的に取り組むべきは海外SEOです。
しかし、現在の越境ECのSEOはコンテンツを書けば、新しいクエリを取得できるほど簡単ではありません。
そこで今回は越境ECのSEOを考える際のポイントをお伝えします。
1.越境EC SEOの基本をおさえる
越境ECのSEOの基本をおさえることは越境ECに取り組む上で最も基本的なステップです。
最低限、以下のポイントはおさえておきましょう。
⑴ 多言語ページを検索エンジンにIndexさせる
越境ECを展開する場合、下記の3つの選択肢であれば、検索エンジンに多言語ページをIndexさせることが可能です。
- 独自ドメインで多言語サイトを展開する
- 日本語サイトのサブドメインで多言語サイトを展開する
- サブディレクトリで多言語ページを展開する
日本語サイトと同一URLで多言語ページを展開していた場合、検索エンジンはそのページを認識、Index(検索エンジンに表示させること)ができないので注意してください。
また、必要以上に言語を増やすと上記の設定をしていても多言語ページがIndexされない事象も発生する可能性があるので注意してください。
詳しくは、多言語SEOの罠をご参照ください。
⑵ hreflangタグを設置する
hreflangは多言語サイトを知らせるためのタグです。1つのドメイン内に複数の言語ページを用意している場合、hreflangタグの設置は欠かせません。以下の表のように
<head>セクションにに<link>タグとして埋め込む場合は以下のように指定します。基本的にはhrefに各ページのURL、hreflangにそのページが対応している言語をISO 639言語コードで指定すればOK。いずれの言語のページにも共通のものが出力されるようにします。
<link rel=”alternate” href=”http://example.com/america/” hreflang=”en-us”>
<link rel=”alternate” href=”http://example.com/united-kingdom/” hreflang=”en-gb”>
<link rel=”alternate” href=”http://example.com/canada/” hreflang=”en-ca”>
<link rel=”alternate” href=”http://example.com/france/” hreflang=”fr”>
<link rel=”alternate” href=”http://example.com/mongolia/” hreflang=”mn”>
※言語ごとに異なるドメインを展開しており、サイトの中に多言語ページが存在しない場合は、hreflangタグを設定する必要はありません。
参考:多言語サイトのSEOで重要なアノテーション
2.現地のリンクを獲得できるよう意識する
現地のブログ、ニュースサイト、フォーラムなどからリンクを得ることで順位が上がるほか、各サイトからのダイレクトトラフィックも獲得することができます。
競合サイトが獲得している被リンクを調査する
Ahrefsを使用して、競合サイトが獲得している被リンクサイトを調査し、被リンクの獲得傾向を見て、自社サイトでも獲得できるサイトがないか調査をすることが可能です。また、競合サイトのどのコンテンツがリンクを獲得しているかを調査することで自社が今後、執筆していくコンテンツのアイディアを得ることも可能です。
越境EC SEO番外編:RedditでAMAを行い、Redditからの流入を獲得する
もしRedditで自社ブランドや専門分野に関する質問などが投稿されていたらチャンスです!
AMA(Ask Me Anything)を行い、ユーザーが集まっているところで自社ブランドのことや専門的な問位に関する回答を参照リンクと共に投稿することで被リンクを獲得することが可能です。
この場合、Reddtのリンクはdo followではないですが、専門的な内容であればあるほど、今後、外部のライターがその情報を引用してくれる可能性が高まります。
3.ターゲットエリアのお客さまに検索意図をヒアリングする
越境ECでターゲットする国のお客さまの検索ニーズを調査するだけでなく、検索意図を把握し、現地のお客さまが知りたい情報を網羅することが重要です。ChatGPTなどの生成AIを使用すればコタツのコンテンツは作れますが、それではもう上位表示は難しいです。また、専門知識の無いライターに依頼しても同様の結果が待っています。
現地のユーザーから一次情報を得て、そのサイト、コンテンツを見に来る理由が無いと検索エンジンには評価されないため、コンテンツの量産時は注意が必要です。
課題:大量にコンテンツを投下したもののクエリが取れない、流入が増えない
弊社で支援させて頂いたあるサイトでは、検索ニーズのあるキーワードを調査し、月に20コンテンツを海外の安いライターを活用して執筆していました。それを2年ほど行っていましたが、コンテンツを入れてもGoogle Search Console上でクエリが取れないという状態が続いていました。そんな状態が続いている中でご相談を頂き、弊社の方で調査をしてみると、新規で書いたコンテンツがクエリが取れておらず、過去、流入が取れていたコンテンツも競合サイトにシェアを奪われておりました。
解決施策:現地ユーザーの検索意図を把握し、リライトする
そこで私たちは、現地の検索ニーズ、検索意図を徹底調査し、1つずつアウトラインを引き直して、リライトしました。この施策を半年ほど続けた結果、他社サイトにシェアを奪われていたコンテンツ群のクエリが戻ってきました。検索意図については現地のお客さまにヒアリングしたほか、Redditなどのフォーラムを調査し、把握しました。
越境EC SEOリライトの成功事例 (Search Console)
越境EC SEO成功事例:伝統工芸品に関するユーザーの疑問に答える
伝統工芸品の越境ECである角利産業様のプロジェクトでは、海外のお客さまが知りたいとお考えのニッチなニーズをヒアリングし、コンテンツを執筆したことでサイト全体のテーマ性が上がり、流入を大幅に伸ばすことに成功しました。
鋸(のこぎり)、鉋(かんな)などの日本ならではの商材についてはキーワードプランナーに表れない検索ニーズが存在し、それらの小さな検索ニーズを網羅したコンテンツを用意することでサイト全体のテーマ性を上げることに成功しました。また、各種コンテンツからcollections(Shopifyのカテゴリページ)へ内部リンクを入れたことでミドルキーワードでも上位表示させることができました。
越境EC SEOに強い会社は時間を武器にする
越境ECを通して海外に対して情報を発信し続けることでブランドの認知も広がり、一般名刺の流入の増加だけでなく、指名検索の総検索数も伸びていきます。私たちのクライアントで月商100万円を超えているブランドは全て自社名やブランド名での指名検索がSEO、広告、SNSなどの施策の結果伸びています。
もし、上記のポイントをおさえても海外からSEO流入が取れない場合は、海外/英語(グローバル)SEO対策支援サービスページをご参照の上、ご相談ください。
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