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【2025年版】越境EC完全ガイド
- 2025.04.04
- 越境EC

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- 越境ECとは?基本の定義と最新動向
- 今後の越境EC市場の見通し
- 越境EC市場の将来性
- 日本企業が越境ECを始めるメリット、デメリット
- 日本企業が成功するためのポイント
- 課題克服のためのポイント
- 越境EC成功企業の共通点とは?
- 越境ECの代表的な販売チャネル
- 越境ECを成功させるためのステップと戦略
- 集客戦略:海外Webマーケティングの基本
- 越境ECで使われる主なプラットフォーム
- モール型と自社EC型の違い
- 多言語サイト制作とローカライズの注意点
- UI/UX設計と海外ユーザーの行動特性
- 決済・物流・法規制への対応
- 物流の課題とフルフィルメント活用
- 国・地域別の規制・税制の基礎
- 越境EC成功事例の紹介
- 越境ECを始める際によくある質問
- 世界へボカンの無料メールマガジンに登録する
越境ECとは?基本の定義と最新動向
越境EC(越境電子商取引)とは?
越境EC(クロスボーダーEC)とは、インターネットを通じて国境を越えて商品やサービスの売買を行う電子商取引のことです。
簡単に言えば、消費者が自国以外の国に拠点を持つ事業者からオンラインで商品を購入したり、企業が海外の顧客に向けてネット販売を行ったりすることを指します。従来、日本では海外向けの通信販売といえば「海外通信販売」と呼ばれていましたが、経済産業省の報告書(平成23年度調査)で「越境EC」という用語が定義されて以来、この呼び方が一般化しました。 新型コロナウイルス感染症の世界的拡大も追い風となり、消費者がネット通販を利用する傾向が一段と強まったことで、越境ECは世界的に急速に市場が拡大しています。
世界の越境EC市場規模は、2021年は7,850億USドルだったのに対し、2030年は7兆9,380億USドル(1USドル=150円で換算すると日本円で1,190兆円)にまで成長すると予測されています。(平均成長率は1年あたり約26.2%)
世界の越境EC市場規模ランキング
経済産業省が報告した「2023年国別EC市場シェア」の世界EC市場規模ランキングを見ると、1位中国、2位アメリカ、3位イギリス、4位日本となります。中国シェアは51.3%と、1カ国で世界のEC市場の半分を占めています。
※出所:eMarketer, Top 10 Countries, Ranked by Retail Ecommerce Sales, 2023 より
順位 | 国名 | 割合 |
---|---|---|
1位 | 中国 | 51.3% |
2位 | アメリカ | 19.5% |
3位 | イギリス | 3.6% |
4位 | 日本 | 3.4% |
5位 | 韓国 | 2.1% |
6位 | インド | 1.7% |
7位 | ドイツ | 1.6% |
7位 | フランス | 1.4% |
9位 | カナダ | 1.4% |
10位 | ロシア | 1.3% |
越境ECの仕組み
越境ECの基本的な仕組みは、国内の販売者と海外の消費者(またはその逆)がインターネット上のECサイトやプラットフォームを介して直接取引をすることです。
購入者は自国にいながら海外のECサイトで商品を注文し、クレジットカードやオンライン決済サービスによって外貨で支払いを行います。販売者は国際配送に対応した物流を通じて商品を発送し、通関手続きを経て商品が顧客のもとへ届けられます。スマートフォンの普及や決済方法の進化により、海外への販売・購入も国内ECとほぼ同じ感覚で行えるようになりましたが、「国境を越える」以上、関税や輸出入規制などについての知識も必要になります。
実際の越境ECにはいくつかの形態があります。企業が自社で多言語対応の越境ECサイトを構築して直接海外販売を行う方法や、Amazonや楽天など既存のプラットフォーム上に出店して海外顧客に販売する方法があります。
また、現地の倉庫や物流網を活用して配送時間や送料を抑えるケースもあります。例えば中国向けの越境ECでは、あらかじめ商品を中国の保税区内の倉庫にストックしておき、注文が入ったら倉庫から直接配送するモデルが利用されています。このようにすることで、海外発送でも現地から短時間で届けることが可能になります。
さらに、代行業者に商品を買い取ってもらい、その業者経由で海外販売する形式も存在します。この場合、企業は自社で海外販売サイトを運営したりモールに出店したりする手間を省けますが、手数料上乗せによる割高感や顧客情報が得にくい点がデメリットとされています。
越境ECの取引形態
越境ECにおける取引形態には大きく分けて次のような種類があります:
BtoC(企業対消費者):
企業が海外の個人消費者に商品・サービスを販売する形態です。
現在の越境ECの主流となっているモデルで、多くの日本企業も海外の消費者に向けてネット販売を行っています。
例として、日本のメーカーが自社サイトやAmazon等を通じて米国や中国の消費者に商品を直接販売するケースが該当します。
BtoB(企業間取引):
企業同士がオンライン上で商品を売買する形態です。
例えば海外の卸売業者や小売業者が、日本のメーカーから商品を調達する場合などがこれに当たります。
Alibaba.com(アリババドットコム)のように、企業間の大量取引を仲介する越境ECプラットフォームも存在します。
CtoC(消費者間取引):
個人が海外の個人に商品を売買する形態です。
オークションサイトやフリマアプリを通じて国境を越えた個人間売買が行われます。
eBay(イーベイ)やEtsy(エッツィ)などは海外の個人同士が取引できる代表的なプラットフォームです。
このように、越境ECではBtoCが中心ではあるものの、BtoBやCtoCといった取引も含まれます。
越境ECで利用される主なプラットフォーム
越境ECを支える主要なオンラインプラットフォームには以下のようなものがあります。
Amazon(アマゾン)
世界最大級のECプラットフォームで、北米や欧州をはじめ世界各国に現地サイトを展開しています。
日本の事業者も「Amazon Global」などを通じて簡単に海外販売に乗り出すことができます。
Amazonの物流ネットワーク(FBA=フルフィルメント by Amazon)を活用すれば、海外の顧客への配送や現地でのカスタマーサービスも比較的容易に実現できます。
eBay(イーベイ)
米国発祥のオークション型マーケットプレイスで、個人・中小事業者による国際的な売買が盛んなプラットフォームです。
越境ECの草分け的存在であり、欧米や中東、アジアなど世界中のユーザーにリーチできます。
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Alibabaグループ(アリババ)
中国の大手EC企業で、複数の越境ECプラットフォームを運営しています。
例えば、海外企業が中国の消費者向けに出店できるTmall Global(天猫国際)や、中国の事業者が世界中の消費者に小売販売するAliExpress(アリエクスプレス)、そして前述した企業間取引のAlibaba.comがあります。
中国市場においてアリババ(Tmall国際や傘下のKaolaなど)は、越境EC市場シェアの6割以上を占める圧倒的存在です。
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Shopee(ショッピー)
シンガポールに本社を置き、東南アジアおよび台湾で最大規模のECプラットフォームです。
Shopeeは日本法人(Shopee Japan)を通じて、日本企業が東南アジア各国の消費者に商品を販売できる越境ECサービスを提供しています。
初期費用無料や日本語サポートなどの手厚い支援策により、中小企業でも参入しやすい点が特徴です。
東南アジアでは他に、同じくアリババ傘下のLazada(ラザダ)なども主要なプラットフォームとして知られています。
商品特性を価値のマトリクスを分類し、プラットフォームを考える
弊社独自のフレームワークである価値のマトリクスを使用し、商品を分類することで適切なプラットフォームを選ぶことができます。
既に認知が取れている評判・実利価値商材であれば、型番や商品名で検索が発生しているため、AmazonやeBayなどのプラットフォームでも販売が可能です。
逆に、今のところブランド名や商品名が知られていない場合は共感、保証価値に分類されるため、商品に関する詳細な説明ができるShopifyや、アーリーアダプターやイノベーターが訪れるKick Starterを推奨しています。
日本企業における越境ECの導入状況とトレンド
少子高齢化による国内市場の伸び悩みなどを背景に、近年ますます多くの日本企業が越境ECを活用して海外市場への販路拡大に取り組んでいます。
経済産業省の調査によれば、日本・米国・中国の三国間における消費者向け越境EC取引額は年々増加しており、令和5年(2023年)には全ての国の組み合わせで前年を上回りました。
特に中国人消費者による日本事業者からの越境EC購入額は約2兆4,301億円に達し、前年から7.7%増加しています。
このように日本企業の商品は海外で高い需要があり、越境ECを通じた輸出ビジネスは大きな成長機会となっています。
日本政府や関連機関も企業の越境EC参入を後押ししています。
例えば日本貿易振興機構(JETRO)は、海外の大手ECサイトと連携して日本商品を現地仕入れ・販売する「JAPAN MALL」事業を展開し、企業が複雑な輸出手続きを経ずに海外販売を行える仕組みを提供しています。
またJETROや自治体主催のセミナー・相談会を通じて、海外EC市場の最新動向やノウハウの共有が進められています。
新型コロナ禍で海外の展示会出展が困難になる中、オンライン商談会やライブコマースなどデジタルを活用した販路開拓にも力が入れられました。
トレンドとしては、アジア(特に中国・東南アジア)向けの越境ECが突出して伸びている点が挙げられます。
中国は越境EC利用者が2億人を超えるとも言われ、日本製品(例:化粧品、食品、日用品など)の人気も相まって、日本企業にとって巨大な潜在市場です。
一方で欧米向けも、引き続き日本のホビー商品や伝統工芸品などニッチな需要を掘り起こす余地があります。
越境EC市場の拡大に伴い競争も激化していますが、世界的なデジタル化の波に乗り、優れた商品やブランド力を持つ日本企業が積極的に海外の顧客を開拓していく動きは今後も加速していくでしょう。
留意点として、越境ECでは各国の法規制や商習慣への対応も重要です。
例えば国によっては一定額以上の商品に関税が課される、輸出入が禁止・規制されている商品カテゴリーがある、といった違いがあります。
プラットフォームごとの規約遵守や現地語での顧客対応など課題もありますが、公的機関や専門事業者のサポートを活用しつつ準備を進めることで、多くの日本企業が越境ECに成功しつつあります。
海外市場に向けた越境ECは、今や日本企業にとって魅力的かつ現実的な成長戦略の一つとなっていると言えるでしょう。
越境ECが注目される背景(市場の拡大、物流の進化など)
1.世界的な市場の拡大と消費者ニーズの変化
世界の越境EC市場は、スマートフォンの普及やインターネット環境の改善、新型コロナウイルスの影響による消費者のオンライン消費の拡大などにより、急激に成長しています。
特に中国や東南アジアを中心とする新興国の経済発展に伴い、中間層が増加し、海外製品に対する需要が高まっています。
市場規模の拡大例(JETRO報告より)
- 世界の越境EC市場は、2019年の約7,800億ドルから2026年には4兆8,200億ドル規模まで急拡大する見込み。
- 特に中国は越境EC利用者数が2億人を超え、日本からの化粧品や食品、日用品が人気。
2.物流インフラの進化
越境ECの普及には、物流の迅速化・効率化が大きな役割を果たしています。
特に以下のような物流インフラの発達が注目されます。
- 越境物流網の整備
Amazonの「FBA(Fulfillment by Amazon)」、Alibabaの保税区活用など、現地に物流拠点を設置し、配送期間の短縮と配送コストの削減を実現しています。 - 国際配送サービスの充実
DHL、FedExなど大手物流企業が越境EC向けの専用サービスを拡充し、配送速度や追跡機能が向上しています。 - 配送費用の低下
越境ECの普及により物流業者間の競争が激化し、国際送料が低下。
消費者にとって国境を越えた商品の購入が手軽になっています。
3.決済方法・技術の発展
越境ECが普及する中、以下のような決済方法の多様化や技術進化が進んでいます。
- 国際対応のオンライン決済
PayPal、Stripe、Alipay(アリペイ)、WeChat Pay(微信支付)など、国際間取引に適した決済サービスが増加しています。 - モバイル決済の普及
中国や東南アジアなど新興市場でスマートフォン経由の決済(QRコード決済)が普及。
海外の消費者が容易に購入できる環境が整備されました。
4.プラットフォームの多様化・グローバル化
海外消費者に直接商品を販売できるプラットフォームが増加し、企業や個人が越境ECに参入しやすくなっています。
- Amazon、Alibaba(Tmall Global、AliExpress)、eBay、Shopee、Lazadaなど、大手プラットフォームが世界規模で拡大。
- プラットフォームが提供する現地の言語対応、マーケティングサポート、物流代行などのサービスにより、企業が海外市場に容易に参入できるようになっています。
5.日本国内市場の成熟化(少子高齢化)と海外市場への関心の高まり
日本国内市場は、少子高齢化による人口減少で市場規模の縮小が予測されています。
そのため、多くの日本企業が海外市場への新たな販路を模索しています。
- 国内市場の競争激化により、海外市場に活路を見出そうとする企業が増加。
- 特に、中国、東南アジア、北米など成長著しい海外市場が注目されています。
6.政府・公的機関による支援・政策の強化
日本政府やJETRO(日本貿易振興機構)などの公的機関が越境ECを促進するため、企業の海外進出を支援しています。
今後の越境EC市場の見通し
今後も、物流や決済の技術革新、プラットフォームの利便性向上に伴い、越境ECの利用がますます活発になると予測されています。
ただし、各国の法規制や関税制度、輸出入手続きに関する知識や対応力も重要になってきます。
企業は、市場選定や適切なプラットフォーム選び、物流・決済手段の確保などを慎重に進めることが成功の鍵となります。
越境EC市場は、これらの環境整備により、今後さらに成長が加速するでしょう。
2024年以降の越境ECトレンド(地域別・業界別)
越境ECは2024年以降も引き続き成長が見込まれ、地域や業界ごとにさまざまなトレンドが現れています。
以下に、地域別および業界別の主要な動向をまとめます。
地域別トレンド
東南アジア
東南アジアは経済成長と物価上昇が急速に進行しており、越境EC市場としての重要性が高まっています。
特に、現地のECプラットフォームであるShopeeやLazadaが市場を牽引しています。
アメリカ
アメリカのEC市場は、中国に次ぐ規模を持ち、日本製品への需要も高い傾向があります。
日本企業にとっては、供給が需要に追いついていない狙い目の市場といえるでしょう。
ヨーロッパ
ヨーロッパでは、2024年にオンラインショッピングの売上が前年比8%増の9,580億ユーロに達すると予測されています。
これは、消費者信頼感の回復と、低価格市場の台頭によるものです。
中国
中国は引き続き世界最大の越境EC市場であり、2022年のシェアは50.4%を占めています。
日本製品への需要も高く、多くの日本企業が参入を進めています。
業界別トレンド
ファッション
アメリカ、中国、ヨーロッパの消費者は、ファッション商品の購入時に価格、デザイン、素材を重視する傾向があります。
また、レビューの確認も重要視されています。
ホビー・エンターテインメント
日本のアニメやゲーム関連商品、釣りやゴルフ用品などのホビー商品は、海外で高い人気を誇ります。
特に、品質やデザインにこだわりを持つ日本製品が注目されています。
自動車パーツ
eBayのデータによると、2024年第1四半期において、日本からの自動車パーツの越境EC取引が前年同期比で大きく成長しています。
これは、海外市場での日本製自動車部品の需要増加を示しています。
越境EC市場の将来性
越境ECは、消費者のライフスタイルやトレンドの変化に応じて進化しています。
日本企業がこの市場で成功するためには、各国の消費者ニーズを的確に把握し、戦略的に商品を展開することが重要です。
以上のように、2024年以降の越境EC市場は、地域や業界ごとに多様なトレンドが見られます。
日本企業にとっては、これらの動向を踏まえた戦略的なアプローチが求められます。
日本企業が越境ECを始めるメリット、デメリット
日本企業が越境ECを始めるメリット
1. 市場拡大・売上アップ
- 日本国内の市場規模が少子高齢化で縮小傾向にある中、海外市場に進出することで新たな売上拡大が見込めます。
- 特に中国や東南アジア、欧米市場などでは日本製品への人気・需要が高いため、潜在的な顧客獲得につながります。
2.リスク分散と安定的な収益確保
- 国内市場のみへの依存を避け、複数の市場に展開することでリスクを分散できます。
- 経済状況の変動や災害時など、特定市場の変動による影響を軽減できます。
3.ブランド価値の向上
- 海外展開によってブランドの認知度が向上し、企業の信頼性やイメージアップにつながります。
- 特に高品質な日本製品として評価されることで、競合と差別化が図れます。
4.比較的低コストで海外市場に参入可能
- 従来の海外進出に比べて店舗設置や現地法人設立などが不要なため、少ない初期投資で手軽に海外展開ができます。
- プラットフォーム(Amazon、Alibaba、Shopeeなど)の活用により、物流・決済・マーケティング面でのサポートも受けられます。
5.顧客データや市場データの収集
- 越境ECを通じて、海外の顧客ニーズや購買データを把握でき、マーケティング戦略や商品開発に役立てることができます。
日本企業が越境ECを始めるデメリット(課題)
1.言語・文化・商習慣の違い
- 海外向けサイトの多言語化や、各国の消費者特有の文化・価値観への対応が求められます。
- 商品説明やカスタマーサービスなどのコミュニケーションにも細かな配慮が必要です。
2.物流・配送の課題
- 海外発送では配送期間が長くなり、消費者の満足度に影響する場合があります。
- 輸送コストや関税、輸出入手続きなど、国内販売よりも複雑でコストもかかります。
3.各国の法規制や関税制度への対応
- 商品カテゴリーや販売先の国によって規制・法律が異なるため、それらを調査・遵守する手間がかかります。
- 関税・輸入税などによって価格競争力が下がる可能性もあります。
4.為替リスク
- 海外との取引では為替変動リスクがあり、収益性に影響を与える可能性があります。
- 急激な為替変動による損失のリスクを考慮する必要があります。
5.競合激化と価格競争
- 世界的に越境ECが活発化しているため競合が多く、価格競争やマーケティング競争が激しくなっています。
- 市場や競合の動きをよく把握し、差別化戦略を立てる必要があります。
日本企業が成功するためのポイント
- ターゲット市場の選定と市場調査を十分に行うこと。
- 各国の顧客ニーズを捉えた現地化(ローカライズ)戦略を徹底すること。
- 信頼性の高い物流パートナーや決済手段を確保すること。
- 政府機関(JETROなど)やECプラットフォームの支援策を活用し、リスクやコストを抑えること。
- 世界へボカンに相談すること。
これらを踏まえれば、日本企業にとって越境ECは非常に魅力的で現実的な成長戦略となります。
越境ECで直面しやすい課題とは?
1. 言語・コミュニケーションの課題
多言語対応の負担
- 商品ページ、マーケティング資料、カスタマーサポートなどを多言語化するためには翻訳・校正コストがかかります。
- 機械翻訳の精度不足により、商品やブランドのイメージが正しく伝わらないリスクがあります。
カスタマーサポートの難しさ
- 言語や時差による迅速な顧客対応が難しく、消費者の満足度低下やトラブル増加の原因となる場合があります。
2. 物流・配送に関する課題
国際配送のコスト・時間
- 海外への配送は輸送費が高く、配達にも時間がかかります。顧客が求める迅速な配送とのギャップが課題となります。
通関手続きや関税負担
- 輸出入手続きが煩雑で、関税や輸入消費税によって消費者側の負担が増え、販売の障害となる場合があります。
返品対応の難しさ
- 商品の返品・交換対応にかかる物流コストや手続きが複雑になり、顧客体験を損なう可能性があります。
3. 決済に関する課題
現地で主流の決済手段への対応
- 国や地域によって人気のある決済方法
(クレジットカード、PayPal、Alipay、WeChat Pay、後払いなど)が異なり、これらへの対応が難しいケースがあります。
決済トラブルのリスク
- 海外取引は不正注文やチャージバック(支払い取り消し)などのトラブルが発生しやすく、事業リスクが高まる可能性があります。
4. 法規制・ルールの違いへの対応
輸出入規制
- 各国で輸入禁止・規制対象の商品が異なるため、輸出できない商品が発生する場合があります。
個人情報保護・GDPR対応
- 欧州のGDPR(個人情報保護規則)をはじめ、世界的にプライバシー保護の規制が強化されており、それらへの対応が必要になります。
現地の消費者保護法
- 消費者の返品・交換に関する法律や、製品表示規制などへの対応が求められます。
5. 為替変動リスク
- 為替レートが急激に変動すると、利益が予測を下回ったり損失を被ったりするリスクがあります。
6. 現地市場ニーズの理解不足
- 現地の消費者が求める商品やトレンド、商習慣などを理解できていないと、販売が思うように伸びません。
- 競合他社の価格帯やマーケティング方法について十分な情報を持っていないと、市場での競争力を維持することが難しくなります。
7. マーケティング・集客の難しさ
- 現地消費者に認知されるためには、SNS広告やインフルエンサーマーケティングなど、多額の広告費やノウハウが必要になります。
- 海外SEOやコンテンツマーケティングの専門的知識や人材が不足している企業も多く、海外市場での認知度向上が難しいという課題があります。
課題克服のためのポイント
- 現地市場の情報収集や市場調査を徹底的に行い、現地消費者のニーズを正確に把握する。
- プラットフォーム(AmazonやAlibaba、Shopeeなど)や現地パートナーと協力し、物流・決済・マーケティング面での負担を軽減する。
- 政府やJETROなどの公的機関の支援を利用し、法規制や関税・物流に関する情報や支援を受ける。
越境EC成功企業の共通点とは?
1. 明確なターゲット市場の選定と理解
市場調査を徹底的に実施し、販売対象国を明確に選定しています。
現地消費者の好み、文化、消費動向を十分に理解し、商品開発やマーケティングに活かしています。
2. 商品やブランドの「現地化」(ローカライズ)
現地の言語や文化に合わせたマーケティングを実施。
商品ページ、パッケージ、カスタマーサポートを現地消費者に合わせて調整しています。
3. 効率的な物流と配送ネットワークの構築
現地物流拠点や倉庫を活用し、配送期間とコストを削減しています。
信頼性の高い物流パートナー(DHL、FedEx、Amazon FBA、Alibaba菜鳥物流など)を活用しています。
4. 多様な決済手段への対応
各国の消費者が好む決済方法(PayPal、Alipay、WeChat Pay、現地クレジットカード)を導入し、決済時の利便性を高めている点が特徴です。
5. 効果的なデジタルマーケティング戦略
SNSやインフルエンサーマーケティング、海外SEO、ライブコマースなど、現地で効果的なマーケティング手法を戦略的に活用しています。
6. 顧客満足度を高めるアフターサポート
迅速かつ丁寧なカスタマーサービスを提供し、顧客満足度を高めることでリピーター獲得や口コミ拡散につなげています。
7. 独自性や高品質という差別化要素を持つ商品力
価格競争に巻き込まれずに済むよう、独自の技術力やブランドストーリー、高い品質と信頼性を武器に海外市場で差別化を図っています。
8. データ活用・PDCAの継続的な実践
データ分析ツールを活用し、顧客の購入データや市場動向を分析して改善を続けています。
PDCAサイクルを繰り返し、マーケティング施策や商品ラインナップを改善しています。
成功企業の共通点・まとめ
越境ECで成功している日本企業は、下記の特徴を持っています。
- 明確なターゲット市場を選び、深く理解している
- 現地消費者に合わせたローカライズ
- 効率的な物流・決済インフラの整備
- 現地に最適化されたマーケティング戦略
- 高い顧客満足度を実現するためのサポート体制
- 独自性のある高品質な商品・ブランド展開
- データを活用し、継続的に改善を繰り返すこと
これらを踏まえた戦略を立てることが、越境EC成功の鍵となります。
越境ECの代表的な販売チャネル
自社ECサイト(Shopify、WooCommerceなど)
自社ECサイトとは、自社が直接運営する海外向けのオンラインショップのことです。
代表的なプラットフォームにはShopify、WooCommerceなどがあります。
メリット
ブランドの自由度が高い
- デザインやブランディングを自由に調整できるため、ブランドイメージを統一しやすい。
顧客データを蓄積できる
- 顧客情報や購買データを収集・分析しやすく、マーケティングに活用可能。
利益率が高い
- プラットフォームに支払う販売手数料がないため、利益率を高く保てる。
デメリット(課題)
集客コストが高い
- 自社でSEO、広告、SNSマーケティングを行い、集客する必要がある。
多言語・多通貨対応の手間
- 複数言語や通貨、現地決済手段の設定を自社で行う必要がある。
物流・配送・カスタマーサポートが複雑
- 物流パートナーの選定から配送管理、カスタマーサポートまで全て自社で対応する負担がある。
適している企業
- 強力なブランド力や固定ファンを持つ企業
- 利益率を重視し、中長期的な視点でブランド構築を考える企業
海外モール(Amazon、Shopee、Lazada など)
海外モールとは、Amazon、Shopee、Lazada、eBay、Tmall Globalなど、すでに確立されたプラットフォームに出店して販売する方法です。
メリット
初期の集客力が高い
- すでに多くの利用者を持つため、短期間で売上を立てやすい。
手軽に参入できる
- サイト構築や決済システムを自社で用意する必要がなく、初心者でも比較的簡単に出店できる。
物流・マーケティング支援が充実
- AmazonのFBA(物流サービス)、ShopeeやLazadaの物流支援・広告サポートがあり、越境ECの課題を軽減できる。
デメリット(課題)
プラットフォーム依存
- プラットフォームの規約や仕様変更に影響を受けやすく、自社の独自性を出しづらい。
利益率が低下しやすい
- 販売手数料(10%〜30%前後)が発生し、価格競争も激しいため利益率はやや低め。
顧客データの活用が制限される
- モール側が顧客データを管理しているため、顧客データを活用した施策は限定される。
適している企業
- 海外市場での販売経験が少なく、スピーディに参入したい企業
- 幅広い消費者に手軽にリーチしたい企業
日本語サイトで越境EC対応ができるWorldShoppingBiz
WorldShoppingBizを導入すると日本語サイトに来ている海外からのアクセスしているユーザーを購買に導くことが可能です。
一般的に2~8%のユーザーが海外から訪れていると言われており、そのユーザーが購買できる環境を用意することで、越境ECのポテンシャルを確認することが可能になります。この成果を見て、Shopifyなどの越境ECに特化したカートを活用し、展開するべきか否かを判断して頂けると良いでしょう。
BtoB取引・卸サイト(Alibaba、Global Sourcesなど)
BtoB取引・卸サイトとは、海外の小売業者や卸業者向けに、大量の商品を販売するためのプラットフォームです。
代表的なのは中国のAlibaba(アリババ)や香港のGlobal Sourcesです。
メリット
取引量が大きく、安定収益が見込める
- 大口取引が多く、一度取引が成立すれば安定的な売上が得やすい。
マーケティングコストが比較的少ない
- 卸先が商品を販売してくれるため、BtoCのような個別マーケティングが不要。
海外のパートナーシップ構築
- 現地企業と継続的なビジネス関係を構築できる。
デメリット(課題)
価格競争が激しい
- 大量仕入れが前提となるため、価格競争力がないと選ばれにくい。
リードタイムが長い
- 取引成立までに商談、交渉、決済、物流調整などで時間がかかる。
代金回収のリスク
- 大口取引の場合、支払い条件や信用管理に注意が必要。
適している企業
- 製造業・OEMメーカー・卸売業者
- 安定した販路を海外市場に築きたい企業
- 大量生産・大量販売の体制が整っている企業
チャネル選定時のポイント比較表
チャネル |
集客 力 |
利益 率 |
ブラン ド力 |
導入の 容易さ |
顧客デー タ活用 |
適した 企業 |
---|---|---|---|---|---|---|
自社EC |
△ |
◎ |
◎ |
△ |
◎ |
ブランド力重視、長期的に展開 |
海外モール (Amazonなど) |
◎ |
△ |
△ |
◎ |
△ |
短期的売上重視、初心者向け |
BtoB卸サイト (Alibabaなど) |
○ |
○ |
△ |
○ |
△ |
大口取引、生産力のある企業 |
おすすめの戦略的活用方法
- 初期段階では海外モールで認知を広げつつ、徐々に自社ECサイトへ顧客を誘導する
- BtoB卸販売をベースに安定収益を確保しながら、BtoCモールや自社サイトで直販の利益を狙う
越境ECを成功させるためのステップと戦略
越境ECの始め方
「日本の商品を海外に届けたい」――
そんな想いを持つ方が、今とても増えています。
世界中でオンラインショッピングが当たり前になった今、越境EC(Cross-border E-Commerce)は、中小企業にとっても大きなチャンスです。
とはいえ、「何から始めればいいの?」「英語サイトや集客、決済、物流はどうするの?」と不安や疑問を抱えている方も多いはずです。
そんなあなたのために、初めて越境ECに挑戦する方向けに、準備から販売までのステップをわかりやすく解説します。
自社に合った形で、無理なく越境ECをスタートするためのヒントを、ぜひチェックしてみてください。
【ステップ1】海外市場調査とターゲット選定
目的:市場の可能性を見極め、自社商品に最も適したターゲット国・地域を絞り込むこと。
戦略・ポイント
市場規模・成長性の把握
- 市場規模、成長率、競合状況を把握(JETROレポートなど)。
現地消費者ニーズの調査
- 商品カテゴリー、競合ブランド、消費者の購買行動、トレンドを調査。
法規制・関税の確認
- 商品に関する輸出入規制、関税率を事前確認(JETROなどの公的機関を活用)。
成功事例・競合企業の分析
- 既に成功している企業の事例を分析し、市場の可能性を判断。
おすすめのアクション
- JETRO、経済産業省、海外プラットフォームの市場データ活用。
- キーワードリサーチツールやSNSを活用し、市場の需要を把握。
- 世界へボカンに海外市場調査を依頼する。
【ステップ2】越境ECサイト・販売チャネルの構築
目的:ターゲットに合った販売チャネル(自社サイト・モール)を選び、現地消費者が購入しやすい環境を整える。
戦略・ポイント
- 販売チャネルの選定
- 自社EC(Shopifyなど)か海外モール(Amazon、Shopee、Lazada)かを戦略的に選択。
- 多言語対応(ローカライズ)
- 現地語での商品ページ作成、決済方法・通貨表示の最適化。
- 物流インフラの整備
- 現地配送ネットワーク、倉庫、通関業務パートナーの選定。
- 現地の決済手段への対応
- PayPal、クレジットカード、現地の主要決済サービス(Alipayなど)を導入。
おすすめのアクション
- Shopifyなどを活用し、迅速に多言語ECサイトを構築。
- Amazon FBA、Shopeeの物流サービスを利用し、迅速な配送を実現。
- 世界へボカンに越境ECサイトの構築を依頼する
【ステップ3】集客施策(英語SEO/広告/SNSなど)
目的:ターゲット顧客にリーチし、販売チャネルへの安定的な集客を行うこと。
戦略・ポイント
海外SEO対策
- ターゲット言語でのキーワードリサーチとSEO施策(コンテンツ作成・内部対策)。
SNSマーケティング
- 現地で人気のSNS(Instagram、Facebook、TikTokなど)を活用。
リスティング広告・SNS広告
- Google広告、Facebook広告、Amazon広告などを活用して露出拡大。
インフルエンサーマーケティング
- 現地の影響力のあるインフルエンサー(KOL)を活用し、ブランド認知を広げる。
おすすめのアクション
- Google Keyword PlannerやAhrefsなどを利用してターゲット言語のSEOキーワードを抽出。
- 現地のSNS運用代行会社やインフルエンサーマーケティング会社と連携。
- 世界へボカンに海外マーケティングについて相談する
📝 関連記事
【ステップ4】サイト改善・コンバージョン最適化(CRO)
目的:訪問者を確実に購入へつなげ、売上や収益性を高めること。
戦略・ポイント
UI/UXの改善
- サイトの使いやすさ・わかりやすさを現地消費者目線で最適化。
カート離脱率の低下
- 決済フローの簡略化、送料無料の訴求、信頼感を高めるデザイン変更など。
商品ページの改善
- 現地言語での詳細な商品説明、魅力的な写真や動画の追加、レビュー導入。
A/Bテストの実施
- サイトのデザインやCTAボタンをA/Bテストで検証・改善。
おすすめのアクション
- Google Analyticsやヒートマップツール(Hotjarなど)を活用し、ユーザー行動分析。
- ShopifyアプリやGoogle Optimizeを活用し、A/Bテストを効率的に実施。
- 世界へボカンに海外サイト改善について相談する。
【ステップ5】継続的な改善・グロースハック
目的:データに基づき改善を繰り返し、事業を継続的に成長させること。
戦略・ポイント
データ分析・PDCAの徹底
- Google Analytics、Shopifyダッシュボードなどの分析ツールで継続的にデータ分析。
LTV(顧客生涯価値)の最大化
- メールマーケティング、リターゲティング広告、クーポン配布などでリピーターを増やす。
商品ラインナップの最適化
- 売れる商品、売れない商品の分析を行い、商品展開や在庫管理を最適化。
新規市場やチャネルの開拓
- 他の国や地域、BtoBチャネルなど、新たな市場への展開も視野に入れる。
おすすめのアクション
- データを元にしたマーケティング施策の定期的なレビュー(月次・四半期レビュー)。
- 売れ筋商品を分析し、在庫最適化や広告予算配分を調整する。
- 世界へボカンにグロースハックについて相談する。
【まとめ】越境EC成功のための重要ポイント
ステップ |
キーワード |
---|---|
1. 市場調査とターゲット選定 |
市場規模、消費者調査、競合分析 |
ローカライズ、物流、決済 |
|
3.集客施策 |
英語SEO、広告、SNSマーケティング、インフルエンサー |
UI/UX改善、カート離脱率対策、A/Bテスト |
|
データ分析、LTV改善、商品最適化 |
集客戦略:海外Webマーケティングの基本
越境ECの集客に欠かせない4つの重要な施策を具体的なポイントを交えて紹介します。
英語SEO(グローバルSEO)とは?
グローバルSEOとは、海外市場で検索エンジン(主にGoogle)を通じて自然流入を増やすためのSEO施策です。
英語SEOの重要ポイント
ターゲット国・地域の検索キーワードを徹底調査
- 英語圏でも地域によって検索ワードが異なるため、国ごとのキーワード調査が必須。
- Google Keyword PlannerやAhrefsを活用。
検索意図に沿ったコンテンツ作成
- 翻訳だけではなく、現地ユーザーのニーズや検索意図に合ったオリジナルコンテンツを作成する。
- ユーザーが抱える課題を解決するコンテンツを提供することで信頼度や滞在時間を高める。
多言語サイトの技術的な設定
- hreflangタグを設定し、ターゲット地域向けのページを明確化。
- ページ表示速度を改善し、UXを高める(Core Web Vitals対策)。
被リンク獲得(オフページSEO)
- 現地メディアやブログへの寄稿、インフルエンサー活用により、高品質な被リンクを獲得。
海外向けリスティング広告のポイント
海外向けリスティング広告(主にGoogle広告)は即効性が高く、短期間で集客を実現できる方法です。
広告運用の重要ポイント
ターゲティング精度を高める
- 特定の国・地域・都市に絞り込み、無駄なコストを抑える。
- 現地の競合調査を行い、最適な入札単価を設定。
広告文やクリエイティブのローカライズ
- 現地ユーザーに響く訴求や表現を使い、クリック率(CTR)を改善。
- 翻訳だけでなく、現地のトレンドを反映したコピーライティングが有効。
ランディングページ(LP)の最適化
- 広告と一致した内容・デザインのLPを用意し、コンバージョン率を高める。
- 多言語対応・現地通貨表示・決済方法の明記が重要。
データに基づいた最適化(PDCA)
- Google広告のレポートを分析し、キーワードや広告クリエイティブを随時改善。
SNS(Instagram・Facebook・LinkedIn)活用
海外市場でのSNSマーケティングは、ブランド認知や顧客関係性の構築に効果的です。
プラットフォーム別の特徴と活用法
- ファッション、コスメ、食品などのビジュアル重視の商品に適する。
- 現地インフルエンサーとのコラボやストーリーズ広告が効果的。
- ハッシュタグ戦略を活用し、露出を拡大。
- 幅広い年齢層にリーチ可能で、特に北米・東南アジアで強力。
- Facebook広告(特にリターゲティング広告)を活用し、購買につなげる。
- コミュニティグループを作り、顧客との信頼関係を深める。
- BtoB商材やハイエンドな消費者向け製品に有効。
- ビジネス向けコンテンツマーケティングや業界専門家とのネットワーク構築。
- LinkedIn広告を利用して特定の役職・企業をターゲティングできる。
SNS活用成功のポイント
- 現地ユーザーに刺さる投稿を継続的に発信。
- SNS広告を適切に使い、ターゲット層に効率よくリーチする。
- コメントやメッセージに迅速に対応し、ブランドへの信頼度を高める。
インフルエンサー・PR施策
現地のインフルエンサーを活用したPR施策は、短期間でブランド認知を高めるのに非常に有効です。
インフルエンサー活用成功のポイント
ターゲット層にマッチするインフルエンサーを選定
- フォロワー数だけでなく、フォロワーとのエンゲージメント率を重視。
- マイクロインフルエンサー(フォロワー数1万~10万人)を活用すると費用対効果が高い。
キャンペーン企画の工夫
- インフルエンサー自身のクリエイティビティを活かした自由度の高いコンテンツ作りを推奨。
- クーポンコード・限定キャンペーンなどを用意し、コンバージョンを促進。
中長期的な関係性構築
- 一度の投稿ではなく、継続的に協力関係を築くことで信頼性・ブランド認知が深まる。
PR施策の重要ポイント
- 現地のニュースサイト・専門メディアにプレスリリースを配信し、信頼性向上と被リンク獲得を狙う。
- プレスリリース配信サービス(PR Newswire、Business Wireなど)を利用するのも効果的。
海外Webマーケティング施策一覧
手法 |
特徴 |
おすすめ業種・商材 |
---|---|---|
長期的な集客、費用対効果が高い |
全般 |
|
即効性が高く、短期間で成果が出やすい |
全般 |
|
ブランド認知・エンゲージメント強化 |
ファッション・美容・ |
|
BtoB・専門的商材向けマーケティング |
BtoB商材・高価格帯商材 |
|
短期間で広範囲の認知拡大が可能 |
ブランド志向の強い商材 |
【効果的な施策の組み合わせ】
- 初期段階はリスティング広告とインフルエンサー活用で認知・売上を素早く確保。
- 中長期的にSEOとSNSマーケティングを継続し、安定的な集客を確保する。
各施策をバランスよく組み合わせることで、効果的に越境ECの集客を実現できます。
越境ECで使われる主なプラットフォーム
以下の3つの視点で、それぞれのポイントを解説します。
- Shopifyの特徴と越境EC対応力
- Magento・WooCommerceとの比較
- モール型と自社EC型の違い
Shopifyの特徴と越境EC対応力
Shopifyは、世界で最も成長が著しいECプラットフォームの一つであり、特に越境ECに強いとされています。
Shopifyの主な特徴
簡単に導入できる
- 初期費用や開発期間を抑え、スピーディにECサイトを立ち上げ可能。
- サーバー管理やセキュリティ対策が不要で、初心者でも使いやすい。
多言語・多通貨対応が容易
- 標準機能で簡単に多言語サイトや複数通貨表示に対応可能。
- 海外決済手段(PayPal、Stripe、Shopify Paymentsなど)が豊富。
越境EC向けのアプリ・機能が充実
- 配送管理(Ship&coなど)、関税計算アプリ、マーケティングツールが充実しており、簡単に越境ECを開始できる。
優れた拡張性
- 数千種類以上のアプリが利用可能で、サイトの機能追加やマーケティング施策を自由に拡張可能。
Shopifyが適している企業
- 越境ECを初めて行う企業
- スピーディかつ低コストで海外市場に参入したい企業
- ITリソースが限られている企業や中小企業
Magento・WooCommerceとの比較
越境ECで人気の他のプラットフォームとして、MagentoとWooCommerceがあります。
それぞれの特徴と比較を紹介します。
Magentoの特徴(Adobe Commerce)
高いカスタマイズ性・拡張性
- 大規模なサイト構築向き。複雑な機能要件にも対応可能。
高性能な越境EC機能
- 多言語・多通貨・多店舗管理機能が充実。
技術的な知識が必要
- システムの構築や管理にエンジニアが必要で、導入・運用コストが高め。
向いている企業:
- 大企業、取扱商品が数千点以上の大規模ECサイト
- システムのカスタマイズにこだわりたい企業
WooCommerceの特徴(WordPress向け)
オープンソース型で柔軟
- WordPressベースで自由度が高く、サイトデザインやコンテンツ運用に強み。
多言語対応に別途プラグインが必要
- WPMLなどのプラグインで多言語・多通貨対応可能だが、設定の手間がかかる。
コストが比較的安価
- 初期コストを抑えてサイトを立ち上げ可能。技術的知識は中程度。
向いている企業:
- コンテンツマーケティングを重視する企業
- WordPressサイトの運用経験がある企業
- 中小規模のECサイト運営者
SHOPLINE東南アジアに強いプラットフォーム
SHOPLINEはシンガポール発の東南アジア向け越境ECに強いプラットフォームです。
導入の容易さ、多言語対応はShopifyと同等以上のパフォーマンスを提供します。
中国のグレートファイヤーウォールも突破し、現地ユーザーが閲覧、購買ができるECカートとして知られています。
インバウンド向けのツアーの予約にも対応しており、越境ECだけでなく、オフラインに店舗を持つ企業様との相性もとても良いです。
比較表まとめ
項目 |
Shopify |
Magento |
Woo |
SHOPLINE |
---|---|---|---|---|
導入の容易さ |
◎ |
△ |
○ |
○ |
多言語対応 |
◎ |
◎ |
△ |
△ |
カスタマイズ性 |
○ |
◎ |
○ |
○ |
拡張性 |
◎ |
◎ |
○ |
○ |
コスト |
中程度 |
高い |
安価~ |
安価~ |
適した企業規模 |
中小企業〜 |
大規模企業 |
中小企業 |
中小企業 |
モール型と自社EC型の違い
越境ECの販売チャネルは「モール型」と「自社EC型」に大別されます。
それぞれの特徴を整理します。
モール型(Amazon、Shopee、Lazadaなど)
- 大手ECモールに出店し、商品を販売する形態。
メリット
高い集客力
- 既に多数のユーザーを抱えているため、短期間で多くの訪問者を得やすい。
導入が簡単
- サイト構築や決済機能がすでに整備されており、初期導入が容易。
物流サポートが充実
- AmazonのFBAやShopeeの物流サービスを利用できる。
デメリット
販売手数料が高め
- 販売手数料(約10~30%)が利益を圧迫することがある。
競合との差別化が難しい
- ブランドイメージの構築や独自性の表現が難しい。
向いている企業
- 初期の販売実績を作りたい企業
- 越境EC初心者でノウハウがない企業
自社EC型(Shopify、Magento、WooCommerceなど)
- 独自のドメインで自社サイトを運営する形式。
メリット
高い利益率とブランドコントロール
- 販売手数料が低く、自社ブランドや独自のマーケティングが可能。
顧客データを活用できる
- 顧客データを収集・分析し、マーケティング施策に活用できる。
デメリット
集客コストが高め
- 自社でSEOや広告などを行い、集客するためのコストがかかる。
物流・決済システムの管理負担
- 配送・決済手段の整備や運用負担が大きい。
向いている企業
- ブランド構築を重視する企業
- 中長期的に海外市場での展開を考えている企業
モール型 vs 自社EC型の比較表
項目 |
モール型(Amazonなど) |
自社EC型(Shopifyなど) |
---|---|---|
集客力 |
◎ |
△ |
利益率 |
△ |
◎ |
ブランド構築 |
△ |
◎ |
導入の容易さ |
◎ |
△ |
データ活用 |
△ |
◎ |
【最適な戦略】
- 初期はモール型を使って海外市場のテストを行い、成長に伴い自社ECサイトを構築し、ブランド力を高めていく戦略が理想的です。
- Shopifyは越境ECの最初の一歩に最も適しています。
- Magentoは大規模企業向け、WooCommerceは中小企業・コンテンツ重視の企業に最適。
- モール型と自社EC型をうまく組み合わせて戦略的に活用することが重要です。
多言語サイト制作とローカライズの注意点
越境ECの成功には、単なる「翻訳」ではなく、しっかりとした「ローカライズ」が欠かせません。
その理由や注意点を整理し、成功事例と具体的なUI/UX改善ポイントまで解説します。
単なる翻訳では売れない理由
越境ECで成功するには、「単なる翻訳」ではなく、現地市場に合わせたローカライズが不可欠です。
その理由は以下の通りです。
1. 文化的背景や価値観が異なる
- 商品の特徴やブランドの魅力が直訳だけでは伝わらない。
- 現地で好まれる表現やトーンに合わせて再編集が必要。
2. 検索行動やキーワードが異なる
- 日本語の検索キーワードを直訳しても、現地ユーザーが実際に検索するワードとずれる場合が多い。
- ターゲット市場向けに再度キーワード調査・選定を行う必要がある。
3. 信頼性や親近感が欠ける
- 不自然な翻訳表現や違和感のある表記は、信頼感の低下につながり、離脱率を高める。
- 購入判断を左右する「安心感」「信頼感」はローカルな表現でしか伝わらない。
単なる翻訳サイトの特徴(避けるべき点)
- 機械翻訳をそのまま使用(不自然な表現が多い)
- 現地通貨や決済方法に非対応
- 商品レビューやユーザーの声が現地言語でない
翻訳のレベル違い
翻訳のレベルは6段階あることをご存知ですか?
LEVEL3未満は海外のお客さまに不信感を抱かせてしまいます。
すべてのページをネイティブチェックを掛けるとコスト的に難しい場合は、About UsやTopページ、よく見られる、よく売れる主要商品ページのみネイティブによるコピーライティングを入れ、徐々にローカライゼーションを進めていくといったようにフェーズを分けて進めていくことを推奨します。
ローカライズの成功事例
多言語サイトを成功させている企業は、徹底したローカライズを実施しています。
代表的な事例を紹介します。
【成功事例1】ユニクロ(UNIQLO)のグローバル展開
- 現地の生活習慣やニーズに合わせて商品ラインナップを変更。
- 東南アジア:暑さに対応した薄手素材の商品を前面に。
- 北米:欧米の体型やデザイン好みに合わせたサイズ展開を導入。
- 商品説明も翻訳だけでなく、現地ユーザーに響くフレーズに再編集。
【成功事例2】資生堂の中国市場向けサイト
- 商品名やキャッチコピーを中国語で再創作し、感情的な共感を得る表現を採用。
- SNS(Weibo、RED)で現地インフルエンサーを起用し、現地消費者と強い信頼関係を構築。
【成功事例3】任天堂の海外ゲーム展開
- 欧米市場向けにゲーム内のキャラクター名やセリフを直訳せず、現地のジョークやユーモアを取り入れて翻案。
- 現地消費者の共感を獲得し、世界中で圧倒的なファンを獲得。
【成功事例4】伝統工芸品販売サイト
- 海外の顧客にインタビューをしたところ、英語に違和感があり、最初は詐欺サイトだと思ったという意見があった。
- ネイティブチェックを実施、主要ページの改善を行ったところ、自然検索経由の流入が増加。
- サイトの成約率が大幅に向上に相乗効果で売上げを30倍に伸ばすことに成功。
ローカライズ成功のポイントまとめ
- 「現地のニーズや価値観」に徹底的に合わせる。
- 翻訳ではなく、「再創作・再編集」を行う。
- 信頼できる現地のパートナーや翻訳者を活用する。
- 世界へボカンにローカライズを相談する。
UI/UX設計と海外ユーザーの行動特性
海外向けサイトを作る際には、現地ユーザーの行動特性や文化に基づいたUI/UX設計が重要です。
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UI/UX設計で特に注意すべきポイント
1. 購入フローの違い
- 欧米ユーザーは購入時の情報入力が多いとカート離脱が高まるため、簡潔なチェックアウトを好む。
- 東南アジアや中国のユーザーは「送料無料」や「簡単決済(ワンクリック決済など)」を強く好む。
2. ページデザインの嗜好の違い
- 欧米圏:シンプルで余白が多く、直感的に使えるデザインを好む。
- アジア圏(中国や東南アジア):情報量が多くても問題ない傾向があり、プロモーション情報(割引クーポンや特典)を分かりやすく訴求するデザインが好まれる。
3. 信頼性や安心感の確保
- 「SSL証明書」や「セキュリティマーク」、「レビュー評価」を明確に表示。
- 現地でよく使われている決済手段のロゴをサイト内に明記する。
4. 表示速度とモバイル対応
- ページ表示速度は特に欧米市場で重視される(表示が遅いと即離脱)。
- 東南アジアや新興国ではスマートフォン利用が圧倒的に多いため、モバイルUI最適化が必須。
UI/UX設計での改善アクション例
- ヒートマップツール(Hotjarなど)で現地ユーザーの行動を分析し、UI改善を継続する。
- A/Bテストを定期的に行い、コンバージョン率(CVR)を改善する。
【まとめ】多言語サイトのローカライズ重要ポイント
項目 |
重要ポイント |
---|---|
翻訳の質 |
翻訳ではなく現地語での再創作 |
商品訴求 |
現地の文化・消費傾向に合わせる |
UI/UX設計 |
購入フロー、表示速度、モバイル対応 |
信頼感・安心感 |
SSL証明書、決済ロゴ、レビュー表示 |
【成功するための最重要ポイント】
多言語サイトを成功させるためには、「翻訳だけでなく、現地ユーザーにとって自然で快適なユーザー体験(UX)を提供すること」が最大のポイントです。
現地ユーザーの文化や行動を深く理解し、それに合わせてサイトやコンテンツを再構築する「徹底したローカライズ」を実践することで、越境ECの成功確率を飛躍的に高めることができます。
決済・物流・法規制への対応
越境ECにおいて、特に重要となる「決済」「物流」「法規制」への対応について、それぞれポイントを整理して解説します。
海外向け決済手段(PayPal, Stripe, 現地通貨対応など)
越境ECでは、現地の消費者がストレスなく支払える決済手段を用意することが成功の鍵です。
主な決済手段と特徴
決済手段 |
特徴・メリット |
おすすめ市場 |
---|---|---|
PayPal(ペイパル) |
世界200カ国以上で普及。購入者保護が強く、海外消費者からの信頼が厚い |
北米、欧州、豪州 |
Stripe(ストライプ) |
クレジットカード決済に強く、多通貨対応も簡単。柔軟なAPI連携で開発者フレンドリー |
欧米圏を中心にグローバル |
Shopify Payments |
Shopify専用の統合決済。多通貨対応が簡単に実装可能。導入も容易 |
グローバル(Shopify利用企業) |
Alipay(アリペイ)・WeChat Pay |
中国消費者向けの圧倒的なシェアを誇るモバイル決済 |
中国 |
クレジットカード |
国際的に普及。VISA、Mastercard、AMEXは必須 |
全般 |
後払い(Klarnaなど) |
欧州を中心に人気。購入障壁が低くなる |
欧州 |
決済対応のポイント
- 現地通貨表示を導入すると購入率がアップ(為替変動リスク軽減)
- 信頼性の高い決済手段(PayPal等)を明記することで、購入者の安心感を高める
- 現地市場に最適化した決済手段を用意し、カート離脱を防ぐ
- PayPalはサードパーティの決済手段として北米で信頼を得ており、初めて訪れた越境ECサイトなど、
クレジットカード情報を入力するのを躊躇するシーンなどで不安払しょくをする施策として活躍します。
Global-eを導入し、現地の決済手段を使えるようにする
Global-eを導入することによって現地の決済手段を使えるようにすることが可能です。
例えば、割賦払いが可能な決済システムであるKlarnaを導入することで単価の高い商材の成約率が大幅に向上します。
物流の課題とフルフィルメント活用
越境ECの大きな課題の一つは「物流」です。
配送速度、コスト、通関手続きが課題となりますが、
それを解決するためにフルフィルメントサービスを活用する方法があります。
物流における主な課題
配送期間の長さ
国際配送は配送期間が長くなり、顧客満足度が下がりやすい。
配送コストの高さ
配送料が高くなり、消費者が購入をためらう原因に。
関税・輸入手続きの煩雑さ
通関手続きが複雑で、トラブルや遅延が発生しやすい。
返品対応の難しさ
国際配送の返品・交換対応は手間とコストがかかる。
フルフィルメントサービスの活用
フルフィルメントサービスとは、倉庫での在庫管理、梱包、発送業務を代行してくれるサービスです。
代表的なサービスは以下の通りです。
Amazon FBA (Fulfillment by Amazon)
- Amazonの倉庫に在庫を預け、注文後すぐに発送されるため配送速度が速く、カスタマーサービスもAmazonが対応。
- 北米・欧州・アジアなど世界中に物流拠点あり。
Shopify Fulfillment Network(米国・北米向け)
- Shopify専用で米国市場に特化した物流サービス。配送の迅速化とコスト削減が可能。
現地物流業者との提携(保税倉庫利用)
- 中国や東南アジアなどで現地の保税倉庫を活用すると配送期間を短縮可能。
現地での返品対応に特化したサービスReturn Helper
- Return Helperのように世界各国に物流倉庫を持ち、フルフィルメントサービスだけでなく、
お客さまから返品された商品の一次受け、検品、再出品を支援する会社もございます。
物流対応のポイント
- フルフィルメントサービスを利用し、配送スピードや顧客体験を向上させる
- 事前に配送期間・送料を明確に表示し、購入者の安心感を高める
- 関税・輸入手続きを事前に把握し、トラブルを回避する
国・地域別の規制・税制の基礎
海外市場には、それぞれ独自の法規制や税制が存在するため、越境ECではその理解が不可欠です。
主な国・地域ごとの規制と特徴
地域 |
特徴的な規制・税制 |
---|---|
米国(us) |
消費税は州ごとに異なる(Sales Tax)。州ごとの課税対応が必要。 |
EU |
付加価値税(VAT)が存在し、2021年以降はEU全域で統一された制度(OSS制度)が導入され、登録が必要。GDPR(個人情報保護規制)への対応も必須。 |
中国(🇨🇳) |
輸入通関の際に「個人輸入」か「一般貿易」かによって関税や輸入手続きが異なる。保税区活用が一般的。 |
東南アジア |
輸入関税が比較的低いものの、電子商取引の登録が求められる場合あり。GST(消費税)の徴収義務あり。 |
オーストラリア(🇦🇺) |
GST(消費税)が課され、特定の売上高を超えると豪州税務当局への登録が必須。 |
規制・税制対応のポイント
- JETROなどの公的機関や現地専門家を通じて、事前に規制や税制を調査する。
- 税制対応が複雑な地域(EU、米国)では、現地の税務代行業者を活用する。
- 商品カテゴリーごとの輸入規制(化粧品・食品・健康食品など)も事前に確認する。
【まとめ】越境ECの決済・物流・法規制への対応ポイント
項目 |
主なポイント |
---|---|
海外決済手段 |
PayPal、Stripe、現地決済対応、通貨対応 |
物流対応 |
フルフィルメント活用、配送期間の短縮、コスト最適化 |
法規制・税制対応 |
各国規制・関税制度の調査、JETROや現地専門家の活用 |
【成功するためのアクション】
- 決済は「現地での信頼性が高い方法」を複数用意。
- 物流は「フルフィルメントサービス」を利用し、配送スピード・コストを最適化。
- 法規制・税制は事前調査を徹底し、「現地のパートナー」や「JETRO」など専門家のサポートを積極的に利用する。
これらを実践することで、越境ECの売上や顧客満足度を大きく高めることができます。
越境EC成功事例の紹介
越境ECの成功事例について、「BtoC」と「BtoB」それぞれの具体的な事例を挙げて解説します。
また、導入前の課題や成功施策も整理してお伝えします。
【BtoC】抹茶・食品・アパレルの成功事例
1. 食品:「抹茶」(S社)
抹茶は海外で日本を代表する商品として人気があります。
特に米国、欧州などでは健康志向の消費者を中心に市場が拡大しています。
導入前の課題:
- 海外消費者の認知度不足
- 抹茶の使い方や価値が十分に理解されていなかった
- ECサイトへの自然流入が少なく売上が伸びない
実施した施策と成果:
- Instagram、TikTokを活用し、抹茶のレシピ動画や健康効果を訴求するコンテンツを投稿。
- 現地インフルエンサーを起用し、認知を広げた。
- Shopifyを活用し、多言語対応サイトを迅速に構築、決済を現地通貨・PayPal・Stripe対応。
- Google広告とSNS広告を併用し、サイトへのトラフィックを急増させた。
成果:
- 海外市場で売上が前年比300%以上の成長を達成。
- 定期購入顧客も増え、安定した収益基盤を確保。
2. アパレル:「U社」
U社は世界的に展開する日本のアパレルブランドであり、ECを活用して急速に売上を伸ばしています。
導入前の課題:
- 店舗がない地域ではブランド認知度が低く、オンライン販売の伸び悩み。
- 地域ごとに好まれる商品の傾向が違い、ローカライズに課題。
実施した施策と成果:
- 国ごとのニーズに合わせて商品ラインナップやサイズ展開を調整。
- ECサイトを徹底的にローカライズ(言語、決済、商品説明)。
- InstagramやFacebook広告を活用し、現地市場の認知度を高めた。
- AmazonやLazadaなど、現地ECモールにも出店し、集客を拡大。
成果:
- 海外EC売上が大幅に伸び、特に東南アジアでは年間2桁成長を継続。
- EC経由のブランド認知拡大で店舗展開の成功につながった。
【BtoB】製造業・部品・建材などの成功事例
1. 製造業・部品:「M社」
M社はFA部品や金型部品などを製造・販売する企業で、世界的にBtoB ECを展開し成功しています。
導入前の課題:
- 海外市場での販路拡大が限定的。
- 見積もりや発注作業に時間がかかり、顧客満足度が低かった。
実施した施策と成果:
- 独自の多言語ECサイトを構築し、即時見積もりとオンライン注文を可能に。
- 豊富な商品ラインナップをオンラインカタログ化し、発注までを完全自動化。
- 海外向けにSEO対策やGoogle広告を行い、サイト認知度を向上。
- Alibaba.comなどのBtoBプラットフォームも併用し、認知度向上を図った。
成果:
- 海外市場の売上が急伸し、年間売上の約半分以上を海外市場が占めるまでに拡大。
- 新規顧客獲得やリピーター増加にも成功。
2. 建材・住宅設備:「L社」
L社は建材や住宅設備を扱う日本の大手企業で、越境ECを活用し、東南アジア・中国市場で成功しています。
導入前の課題:
- 海外市場への新規顧客獲得が限定的だった。
- 製品の特徴や品質の高さが伝わらず、競合との差別化が困難だった。
実施した施策と成果:
- Alibaba.comなどのBtoBプラットフォームを利用し、オンライン展示会を開催。
- 製品の特徴や品質を丁寧に伝えるコンテンツを多言語で作成。
- 商品動画を使い、SNS(LinkedIn)やGoogle広告で訴求。
- 現地代理店との連携を強化し、オンラインでの問い合わせを増加させた。
成果:
- 海外からの問い合わせが増加し、新規顧客開拓に成功。
- 特に東南アジアや中国市場での認知度向上、売上拡大を達成。
導入前の課題と、施策の成果まとめ
業態 |
導入前の課題 |
実施した施策 |
主な成果 |
---|---|---|---|
BtoC |
認知不足、販売伸び悩み |
インフルエンサー活用、SNS施策 |
海外売上300%以上成長 |
BtoC |
認知・ローカライズ不足 |
ECサイトローカライズ、現地モール出店 |
東南アジアEC売上大幅増 |
BtoB |
海外販路拡大困難、注文プロセスの非効率 |
独自サイト構築、オンライン即時見積もり・注文自動化 |
海外売上が年間売上の半数以上に成長 |
BtoB (建材・住宅設備系) |
製品特徴伝達の困難、新規顧客開拓の不足 |
BtoBプラットフォーム活用、オンライン展示会、動画訴求 |
問い合わせ数増加、新規顧客開拓 |
【成功の共通ポイント】
- ターゲット市場に徹底的にローカライズ(言語、決済、商品)
- SNSやGoogle広告、インフルエンサーなど、多面的なマーケティング施策
- 海外ユーザーのニーズに応えるECサイトの構築(決済・物流・UI/UX)
- デジタル技術を活用した業務プロセスの改善(特にBtoB企業)
これらを実践することで、越境ECで確実に成功する可能性を高めることができます。
越境ECでお困りことがございましたら、お気軽に世界へボカンまでご相談ください。
越境ECを始める際によくある質問
越境ECを始める際によくある質問として、下記3点についてわかりやすく整理して解説します。
越境ECとインバウンド対策の違いは?
「越境EC」と「インバウンド対策」は、どちらも海外顧客をターゲットにしていますが、対象となる消費者やアプローチ方法が大きく異なります。
越境ECとは?
- 海外にいる消費者を対象に、オンラインで商品やサービスを販売すること。
- インターネットを使って海外市場へ自ら進出することが目的。
インバウンド対策とは?
- 日本を訪れる外国人旅行者(訪日外国人)をターゲットに、店頭や施設で消費を促進すること。
- 実店舗や観光地での消費拡大が目的。
両者の違いまとめ
項目 |
越境EC |
インバウンド対策 |
---|---|---|
対象顧客 |
海外在住の消費者 |
日本を訪れる外国人旅行者 |
販売方法 |
オンライン |
実店舗・宿泊施設 |
販売のタイミング |
常時・世界中から |
訪日中のみ |
マーケティング方法 |
デジタルマーケティング |
旅行サイト・インフルエンサー・観光地連携 |
英語が話せないけど始められますか?
結論から言うと、英語が話せなくても越境ECは始められます。
その理由は、以下のようなサポート環境が整っているからです。
英語が話せなくても問題ない理由と解決策
多言語対応ツール・プラットフォームの充実
- ShopifyやAmazonなどは、操作画面やサポートが日本語対応。
- 商品ページや説明文は翻訳サービス(Gengo、DeepL、翻訳会社)を利用可能。
海外向けカスタマーサポートの外注
- 海外向けの問い合わせは外部のカスタマーサポートサービスに委託可能(例:Zendeskを活用した海外対応)。
翻訳・マーケティング支援の充実
- 翻訳会社、越境EC専門のマーケティング会社、
インフルエンサーマーケティングなどを活用すれば英語ができなくても販売促進が可能。
英語が苦手な方におすすめの対策
- 翻訳会社や越境EC代行会社の利用
- ShopifyやAmazonなど、日本語対応プラットフォームの活用
- 外注サービスを利用してサポート負担を軽減
越境ECの初期費用・月額費用は?
越境ECの費用は、主に「初期費用」と「月額費用」の2種類があります。
以下、規模や導入する仕組みごとに具体的な目安を示します。
初期費用の目安
項目 |
費用の目安 |
備考 |
---|---|---|
自社サイト構築 |
約30〜500万円程度 |
デザイン、翻訳費、システム設定を含む |
海外モール出店 |
約数万円〜10万円程度 |
登録手数料・初期出品費用 |
商品撮影・ |
約数万円〜50万円程度 |
撮影費、翻訳・ローカライズ費用 |
決済システム導入 |
基本無料(PayPal、Stripeなど) |
手数料は決済時に発生 |
物流(初期在庫配送) |
数万円〜数十万円 |
初回の在庫発送費用 |
合計:一般的に約30万円〜500万円前後で開始可能です。
月額費用の目安
項目 |
費用の目安 |
備考 |
---|---|---|
Shopifyなどの月額費用 |
約5,000円〜30,000円/月 |
プランによって異なる |
海外モール |
約数千円〜数万円/月+販売手数料 |
販売額の10〜30%が手数料 |
海外物流(倉庫管理費) |
約数千円〜数万円/月 |
保管在庫量により変動 |
翻訳・カスタマーサポート代行 |
約数万円〜10万円/月 |
問い合わせ件数に応じて |
広告費・マーケティング費用 |
約数万円〜数十万円/月 |
広告運用規模により変動 |
合計:小規模〜中規模で月額約3万円〜30万円程度が目安です。
【まとめ】越境ECを始めるためのよくある質問の回答一覧
質問 |
簡単な回答 |
---|---|
越境ECとインバウンドの違いは? |
越境ECは海外顧客向けオンライン販売、インバウンドは訪日外国人向けの実店舗での販売 |
英語が話せないけどできる? |
英語力不要。翻訳や代行サービスを使えば問題なし |
越境ECの費用は? |
初期約30〜500万円、月額約3〜50万円が一般的 |
【最後に】越境ECを始める際のポイント
- 越境ECは英語力よりも戦略やマーケティングの質が重要です。
- 初期は低コストな海外モール出店(Amazon、Shopee)やShopifyを利用すると手軽にスタート可能です。
- 越境ECでお困りことがございましたら、お気軽に世界へボカンまでご相談ください。
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