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海外SEOでAhrefsを使用しよう!機能と活用方法を徹底解説
- 2025.04.13
- 海外SEO

海外SEOでAhrefsを使用しよう!機能と活用方法を徹底解説
SEO分析ツールAhrefsは、海外SEOに取り組む際の被リンクの調査や競合分析に使用することが可能です。弊社で海外SEOを実施する際にも活用しています。
しかし、機能が豊富過ぎてどういったツールがどのように活用することができるか全貌を把握している人は多くありません。そこで本記事では国内・海外SEOを実施する際のAhrefs活用方法について解説していきます。
この記事から得られる学び
1. 海外SEO対策には「データの質」と「検索意図の把握」が命
2. 競合調査は「リンク元」と「コンテンツ内容」まで深掘りするべし
3. AIとツールを使い倒すスピードが武器になる
単にツールを使うのではなく、
「なぜそのデータを見るのか?どう施策に落とし込むか?」まで設計できるかが、海外SEO成功のカギ!
Ahrefsが何故、SEOデータを提供できるのか?
Ahrefsは、2010年にCEO自らの手でCTOと共にクローラーを自社で開発し、このクローラーがGoogleと並ぶ世界トップレベルの速度と頻度でデータを収集しており、高精度で鮮度の高いデータを提供することが可能です。
Ahrefsは自社のデータセンターを所有しており、毎分500万ページをクローリングしてそのデータを保存しています。2025年現在、ヨーロッパ、シンガポール、アメリカにデータセンターを展開し、イギリスにもデータセンターを展開する予定です。
Ahrefsの各種機能の活用方法についてはAhrefs公式とも対談をしているので、こちらの動画をご参照ください。
Ahrefsの機能一覧
Ahrefsの機能は豊富にあります。海外SEOに使用できる機能は下部で解説しています。
・サイトエクスプローラー
被リンクやトラフィックデータを詳しく分析する機能
・キーワードエクスプローラー
SEO対策に役立つ関連性の高いキーワードを発見するツール
・サイト監査
ウェブサイトの技術的な問題を特定し、改善のアクションプランを提供する機能
・競合分析
競合サイトのキーワードやトラフィックを分析し、差別化戦略を立てるための機能
・ランクトラッカー
指定したキーワードの掲載順位を追跡し、競合との差を確認するツール
・コンテンツエクスプローラー
トレンドとなるコンテンツや高パフォーマンスな記事を簡単に見つける機能
・ウェブアナリティクス
ウェブトラフィックや地域や言語別に詳細分析ツール
・AIコンテンツフィルター
キーワードを基に質の高いコンテンツを効率よく作成ツール
サイトエクスプローラー(ahrefs site explorer)
ahrefs サイトエクスプローラーを使用し、特定のドメインを検索窓に入力すると、そのサイトのドメインレーティングを把握することができます。
ドメインレーティングは一般的にDRと呼ばれており、このデータをもとに被リンク獲得戦略を立案します。
ドメインレーティングが低いサイトから被リンクをたくさん集めても自社のドメインレーティングはあまり上がりません。被リンクを貰う際にこの指標を使って調査をするようにしてください。
海外Webマーケティングで使用する際のahrefs サイトエクスプローラー活用方法
海外Webマーケティングでサイトエクスプローラーを使用する際は、競合が獲得している被リンクデータを見るだけでなく、どういったフォーラムで競合他社が言及されているか、どういった情報が言及されているかを調査します。
例えば、Redditなどのフォーラムで競合ブランドが言及されている場合、それらの情報をもとに自社が言及されるためにどういった情報が必要なのかを考える参考とすることができます。
また、ターゲットキーワードで上位表示されている競合サイトのコンテンツを見て、海外の顧客が欲している情報を把握するのに使用します。
日本では日本酒に関する情報を福井産、岡山産というように原産地に関する情報を載せているのに対し、海外のエンドユーザーは地域の特徴を知らないため、原産地よりも、何のお酒と合うかを知りたがっているといったような情報を調査の結果見つけることができました。
ahrefs サイトエクスプローラーの使い方
競合他社のURLをサイトエクスプローラーに入れ、自社に関連する分野のリンクを獲得している場合、リンク元に同様にお願いすれば自社にリンクをしてもらえるかもしれません。また、競合サイトのどういったコンテンツがリンクを獲得しているのかを調査することで、自社サイトが被リンクを獲得するために必要なコンテンツの検討することが可能です。
自社のカテゴリと被リンク元のカテゴリは関連している方がよりリンクジュースを獲得できると言われております。関連度が高く、DRの高いリンク元を見つけ、被リンクを獲得しましょう!
ahrefsのベストリンクフィルターを活用してリンクを探す
サイトエクスプローラーの中には、ベストリンクフィルターというものがあります。ここでリンク元のDR、発リンク数、dofollow、nofollowといった条件をフィルターとして設定することができ、絞り込みを行うことが可能です。
この機能を使用し、目視するリンク元のサイトを絞り込み、効率よく調査を進めましょう。
できるだけ発リンクを出していなくてDRの高いサイトが狙い目と言われています。
ahrefsで被リンクの多いページを探す
サイドバーにある被リンクの多いページをクリックすると、競合サイトのどのコンテンツが被リンクを獲得しているのかを把握することが可能です。競合のリンクの獲得パターンを見て、自分たちのコンテンツのアイディアに活かせます。
ahrefs被リンク>リンクフィルターのNEW
リンクのフィルターのNEWボタンを押すと、最近、競合が獲得している被リンクを見ることも可能です。
ahrefsでリンク切れのリンクを確認する
自社の被リンク状況を見るときに使えるのがサイドバーのリンク切れのリンクボタンです。自社の被リンクの獲得状況を見て、存在しないページや404ページにリンクが集まっている場合、リンク元に修正依頼をかけたり、リダイレクトの設定を行うことで、リンクジュースを取りこぼさないようにすることができます。
ahrefs 競合分析
ahrefs 競合分析ツールとして、Competitive Analysisという機能を使用するとリンク交差(競合が被リンクを獲得しているものの、自社が獲得していないリンクを洗い出すことができます。
こういった調査を行うことで競合他社にリンクしているものの自社にリンクしていないリンク元にコンタクトし、リンクをお願いしたり、PRを実施し、自然にリンクをしてもらうことができるようになります。
ahrefsのオーガニックキーワード
自社や競合のキーワード獲得状況を調査する一環で1~3位、4~10位、11位~20位、21位~50位にランクインしているといったキーワードの獲得状況を時系列でみることができます。大きな変化が起こっているタイミングの前後でどういったコンテンツが更新されているのかを調査することで自社が取り組むべき施策を検討することができます。
ahrefs 流入キーワードの検索意図を把握する
競合や自社が獲得しているキーワード群の検索意図をAIが分類して把握することが可能です。
検索意図には、インフォーメショナル、ナビゲーショナル、コマーシャル、トランザクショナル、ブランディド、ローカルなどがあります。その中でも重要な3つの検索意図について解説致します。
インフォーメショナル
インフォーメショナルクエリは検索意図として情報を探している情報コンテンツを提供します。AI Overviewが表示されているため、インフォーメショナルクエリの対策の優先順位が低いでしょう。
ナビゲーショナル
ナビゲーショナル検索は、特定のウェブサイトを探している人の検索です。たとえば、誰かがGoogleで「Netflix」と検索した場合、おそらくNetflixのウェブサイトにアクセスしようとしているので、これはナビゲーショナル検索です。Googleはこれを理解しており、そのためNetflixは上位に表示されています:
トランザクショナル
トランザクショナル検索とは、誰かが特定の製品やサービスを購入しようとしているが、まだどこで購入するかを決めていない場合の検索です。越境ECサイトを展開している場合、インフォーメショナルやナビゲーショナルクエリではなく、トランザクショナルクエリを優先して対策することを推奨します。
上位ページと検索意図が一致しているか?
検索意図とページの役割が一致していることでユーザーの満足度の向上につながるので、自社サイトの流入キーワードとページの役割が一致しているかを調査し、トランザクショナルクエリなのに購入ボタンがなかったり、商品が買えない場合は、ランディングページを変更したり、購入できるページへの導線を設けるなど改善を行うことでユーザーの満足度を向上させることが可能です。
ahrefsで検索クエリの意図を特定する
検索結果の中に意図を特定するボタンがあり、そこをクリックすると、意図ごとにグルーピングしてくれます。これらで解説されている意図を基に記事を書くことでユーザーの検索意図を網羅したコンテンツを用意することが可能です。
海外SEOに挑戦する人のためのAhrfefs機能
海外のお客さまと国内のお客さまでは検索意図や前提の理解度が異なります。そのため、海外の検索結果をAhrefsで確認し、お客さまが知りたい情報や優先順位を考えることはとても重要です。
また、AIで簡単に記事が書ける時代のなか、自社にしか書けないコンテンツを見つけるのにもahrefsは活用することができます。
ahrefs キーワードエクスプローラー
キーワードエクスプローラーをクリックし、コアキーワードを入れ、ASK AIボタンを押すとAIが関連キーワードを提案をしてくれます。
AIが提案してくれたキーワードのリストをグルーピングした後、Translate American Englishというボタンをクリックすると・・・
コアキーワードを基にした英語のキーワードをサジェストしてくれる。これらのキーワードをもとに海外向けのSEO対策をしていくことが可能になり、キーワードリサーチがスピーディーに行うことができるようになります。
ahrefs AIコンテンツヘルパー
AIコンテンツヘルパーを使用すると検索意図に向けたライティングの改善案を提案してくれます。
例えば、Japanese Sawsというキーワードと国をドキュメント作成ボタンを押すことでJapanese Sawsで上位表示されているURLの検索意図毎にグルーピングしてくれます。
AIコンテンツヘルパーで競合と自社のコンテンツの比較をし、差分を埋めることでコンテンツスコアを挙げていくことで特定のキーワード群で上位表示させることが可能になります。
【この記事を読んだあとにやるべきアクションリスト】
1. ahrefsで自社と競合のドメインレーティング(DR)をチェックする
・Ahrefsの「サイトエクスプローラー」で、自社サイトと主要競合のDRを確認。
・DRの差を見て、リンク獲得戦略を立てる。
2. ahrefsで競合が獲得している被リンク元をリストアップする
・サイトエクスプローラーの「ベストリンクフィルター」で、
・高DR&低発リンク数の被リンク元をピックアップ。
・自社もアプローチ可能なリンク元を探す。
3. ahrefsでターゲットキーワードと競合コンテンツを調査する
・ターゲットとするキーワードで、海外の上位表示ページをリサーチ。
・どんな情報(ex: 酒の産地ではなくペアリング情報など)が求められているかを把握する。
4. ahrefsで自社流の「トランザクショナルクエリ」対策ページを作る
・トランザクショナル(購入系)クエリに対して、ちゃんと「商品購入」「サービス申し込み」できる導線があるかチェック。
・不足していたらランディングページを改善!
Ahrefsは機能が豊富にあり、今回、解説した機能はごく一部です。海外SEOに特化したAhrefsアンバサダーとしてAhrefsも機能と活用方法をこれからも解説していきますのでメールマガジンを登録しておいてください。海外SEOでお悩みの際はお問合せ下さい。
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