対談
Interview
メールマーケティングの第一人者である配配メールの安藤健作氏と海外WEBマーケティング歴13年 徳田祐希の対談動画第一弾。
こんにちは、世界へボカンの徳田祐希と申します。
弊社は、英語圏の越境ECに特化したWebマーケティングを得意とする会社です。
今回は、メールマーケティングの第一人者である「配配メール」安藤健作氏との対談記事をお送りします。
この対談は、下記のような方にオススメです。
・海外で売上を伸ばしたい方
・海外進出を検討されている方
・メールマーケティングに取り組まれている方
安藤健作(あんどう・けんさく)氏
2006年入社。現在はマーケティング・クラウド事業部長として、メールマーケティングサービス「配配メール」の総責任者を務める。メールマーケティングの正しい理解と運用を広めるため、各所にて記事の執筆やセミナー登壇、Twitterで啓蒙活動を実施。
徳田祐希(以下、徳田)
こんにちは世界へボカンの徳田です。本日は海外でも改めて注目されているメールマーケティングについて、配配メールの安藤さんとお話していきたいと思います。
安藤健作(以下、安藤)
配配メールというメールマーケティングサービスを提供している、株式会社ラクスの安藤と申します。今日は3つのポイントでお話していきたいと思います。
1.メールマーケティング成功の全体像
2.メールの開封率を上げる方法
3.リンクのクリック率を上げる方法
アルゴリズムによって大きくトラフィックが左右されるソーシャルメディアよりも、メールマガジンに注目する企業が増えているみたいですね。
メルマガは40年ほどの歴史あるマーケティング手法ですが、「メルマガとメールマーケティングの違い」について徳田さんはご存知ですか?
徳田
いや、知らないですね。
安藤
細かい定義のお話ではないんですけれども、当社ではメルマガは「情報を伝えるもの」、メールマーケティングは「態度変容を起こすもの」と明確に分けています。
安藤
メールマーケティングで成功させる為に、大事なことが2つあります。
1. 質の高いリストを集める
2. リストに対し、適切なコンテンツを提供する
例えば、購入する気もないのに一杯メールアドレス集めているとか。名刺交換しただけの相手にメールを送っても、態度変容を起こす事はないんですね。どういう人が興味を持ってくれるかを知る事が非常に大事です。
徳田
リストの集め方が大事なんですね。2つ目の「適切なコンテンツを提供する」はどういう事なんでしょうか?
安藤
例えば最近買われた方には、『最近こういうものが流行ってます』等のアップセルをしたり、一年前に購入された方には『今、実はこういうキャンペーンやっています』とか。このメッセージの出し分けが、非常に重要です。
徳田
確かに、プレゼントを渡す代わりにメールマガジン登録してもらっても、なかなか購買に繋がりません。一方、過去に購入した方向けのリストは購買に繋がっていたり。質がだいぶ違うんだな、と感じますね。
適切なコンテンツに関しても、海外っていってもアメリカの人もいるしオーストラリアの人もいる、ザンビアとかジンバブエとかケニアの人もいます。
越境ECでいうと私たちは、shopifyを主に使わせて頂いているんですが、アプリを使ってポップアップでギフトコードを提供して、メールマガジン登録してくれたらギフトコード提供といった形でリストを獲得してカゴ落ちメール配信させて頂いたりとか、一回登録して頂いた方に初回のオファーメールを送らせて頂いたりとか、質の高いリストの集め方には工夫をしていますね。
安藤
「サンクスメール」というのがあるんですね。例えば、このメールの中に次回使えるクーポンを入れておくと、「このメルマガを取り続ける事で次もまた何かいい事があるんじゃないか」と読者の方がずっと購読し続けてくれるというメリットがあるんですね。
ですので、ぜひこのサンクスメールを使っていただきたいです。
購読解除を恐れるよりも、お伝えする内容があるならばきちんとお伝えする方がいいと思います。
徳田
「開封率を上げ、ニュースレターを読んでもらう方法」について、教えて頂けますでしょうか?
安藤
大きなテクニックが2つあります。1つ目は「件名」の付け方ですね。やはり最初に目に付くのは件名です。これは何かというと、メールの一覧画面では長い件名だと右側が切れてしまうんですね。
なので例えば『今日までのセールですよ』とか、『会員様だけですよ』という情報は必ず左側にいれる。
徳田
【何パーセントOFF】というようなセール情報は左なんですね。
安藤
具体的な数値が入っていると開封率が上がるので、とてもいいと思います。
もう1つ大事なのが「差出人名」ですね。この中でよくあるのが例えばメルマガ特有の名前をつけてしまう、「〇〇ショップメルマガ通信」などがあると思うんですが、メルマガ登録した方がその差出人名を認識してるかどうかで変わってくるんですね。
なので差出人名にはショップの名前をそのまま使うとか、サービス名を使うとか変に凝った名前をつけない方がいいですね。
徳田
御社でいうと「配配メール」ですね。
安藤
よく私も受け取る方であるんですけれども、配配メールであれば「配配メール通信」、「配配メール編集部」という名前で来る事があるんですけれども。
これまで取った方が『それって何の話だっけ?』となってしまう事があるので止めた方がいいですね。
後はBtoBでいうと、差出人名に個人名を入れると開封率が上がるというデータがあります。なので私がもし入れるとするならば、
「株式会社ラクス 安藤」
という差出人名にします。メルマガは何の為に配信してるかというと、1通ずつメールを送る事ができないので、代わりにシステムで一斉配信している。自分が1通ずつお客様にメールを書くとしたら、どういう件名、どういう差出人名で書くのかを考えた方がいいですね。
徳田
1対nの考え方じゃなくて1対1の考え方で、結果nに送るということですね。
安藤
まさにその通りですね。
徳田
リンクのクリック率を上げる方法について、教えて頂けますでしょうか。
安藤
当社でメールを受け取った方がメールを見ている時間の平均時間を調べてみたんですが、7秒ぐらいでした。
安藤
人が1秒間に読める文字は、10文字と言われています。なのでおおよそ70文字とはいえ流し読みすると思うので、2倍にしても140文字、Twitterの投稿1回分ですよね。
それを考えると、メールを開いた瞬間にCTAがあるのが望ましいです。長々と前提条件を書いてCTAを一番下に持ってくるのでは、離脱する可能性が高くなってしまうので。
アクションするボタンの事を、CTAと言いますよね。このクリックされるものに関しても、テキストメールのリンク形式、バナーの様なハイパーリンクとクリッカブルなボタンでは大きく違いまして、クリッカブルなボタンにした方が3倍ぐらい違います。
押せるか押せないかわからないデザインより、デザイン的にダサくてもクリッカブル、「押せる」と認識された方がクリック数は増えています。
徳田
HTMLメールの方がいいという事ですね。他にCTAで気を付けるポイントはありますか?
安藤
原則として、「一つのコンテンツにCTAは一つ」です。見ているデバイスがスマホの場合、一番上のCTAでWEBに遷移した方は二度とそのメールには戻ってこないです。
そう考えると押されたCTAよりも、下のCTAは無いも同然になってしまいます。複数のCTAを詰め込むのであれば、メールを分割して1つのCTAを1つのコンテンツにというのを複数回に分けて配信した方が成果は出ますね。
徳田
それはBtoBの話ですか?
安藤
BtoCでも同じですね。BtoCでも海外のECのメルマガを見るとそうなんですが、基本的には1つのメッセージの中に写真が1つあって、写真自体がCTAになっているというのが原則になっています。
特によく日本のECでもあるんですが、上の方でワンピースの案内をしてるのに、下の方でカバンの案内をしている。ワンピースのCTAクリックした人が戻ってこないと考えると、非常に勿体ない事をしてると思います。
近日公開致します。お楽しみに!
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安藤健作(あんどう・けんさく)氏
2006年入社。現在はマーケティング・クラウド事業部長として、メールマーケティングサービス「配配メール」の総責任者を務める。
メールマーケティングの正しい理解と運用を広めるため、各所にて記事の執筆やセミナー登壇、Twitterで啓蒙活動を実施。
株式会社ラクス
2000年設立。IT技術を、「楽」に企業の発展に活用できるように、お客様の課題解決やビジネスの成長を、クラウドサービスとIT人材で支援。
中小企業の集客・販促活動に携わる方のメール配信業務を支援するメールマーケティングツール「配配メール」を提供している他、お問い合わせ対応やマーケティングなどのフロントオフィス業務を支援する複数のサービスを展開。
配配メールサービス:https://www.hai2mail.jp/
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