対談
Interview
今回は、Shopifyで様々な部署で働いた後、現在は、日本企業や海外企業の市場開拓支援や、ECへのコンサル、アドバイザリーを行っている上崎理会子氏に、Shopifyの特徴と、押さえておくべき基本的な事についてお話を伺います。
この動画を見ることで、
①Shopifyの特徴
②Shopifyがどんな方に向いているのか
③Shopifyでどんなことができるのか
という事が分かります。
【ISSHONI 代表 上崎 理会子氏 略歴】
オーストラリアのモナッシュ大学卒業後、日本最大級アパレル店舗の海外支店立ち上げや、アメリカ大手IT旅行会社での勤務を経て、2017年にShopify日本事業立ち上げメンバーとして入社。Business Development Managerという名のもと、事業開拓・プロダクト・パートナーシップ・広報・マーケティング・サポート・ローカライズなど、多岐にわたり担当。海外勤務の経験や、国内ビジネスの知見を活かし、現在は幅広くECコンサルティングやビジネスアドバイザリーを行いつつ、心理カウセラーとしても活動中。
【世界へボカン株式会社 代表取締役 徳田祐希 略歴】
日本の魅力を世界へ伝えるというミッションの元、13年以上にわたり、多国籍メンバーと共に越境EC、海外BtoBマーケティングに取り組む。年商35億→500億に売上を伸ばす等、数多くの実績を残す。Shopifyマーケティングエキスパート。
徳田
こんにちは!世界へボカンの徳田です。
本日は越境ECに強いプラットフォームとして知られている、Shopifyについて元Shopifyで今はShopify Plusの導入支援とかをやられている、上崎さんにお話を伺いたいと思います。よろしくお願い致します。
上崎氏
お願いします。
徳田
僕らは、Shopifyのマーケティングエキスパートとして越境ECの支援等を行う際、Shopifyさん一択な状況ですが、結構、国内でもShopifyが徐々に浸透してきていて、今は世界で100万ショップぐらいに使われているんですよね?
上崎氏
そうですね。
Shopifyが日本に本格参入したのが2017年で、私も2017年からShopifyで働かせて頂いていたのですが、最初は越境ECのイメージで導入して頂いていたマーチャント様(事業者様の事)が多くて、今は国内販売にも適したプラットフォームとして、導入い頂くケースが増えてきています。
徳田
今日はそんなShopifyのご紹介を上崎さんにして頂けるということで楽しみにしていました。
この動画を見ることで、
① Shopifyの特徴
② Shopifyがどんな方に向いているのか
③ Shopifyでどんなことができるのか
という事が分かります。
徳田
簡単に自己紹介をお願いしてもいいですか?
上崎氏
はい。ご紹介いただいたように、上崎理会子と申しまして、2017年にShopifyに入社して2019年まで勤めておりました。
Shopifyではプロダクト・パートナー・広報・イベント等々ですね、やってないことの方が少ないような立ち上げをさせてもらって。
Shopifyを退職してからは、私が海外生活が長かったのでバイリンガルということもあり、日本企業様、もしくは海外企業様の市場開拓のお手伝いをさせて頂いたり、ECプラットフォームを持っていらっしゃる方に対するコンサルやアドバイザリーを行なっております。
徳田
元々Shopifyの中にいた人にアドバイザリーに入って頂けたら、めちゃめちゃ心強いですよね。
上崎氏
だといいんですけどね(笑)
徳田
Shopifyの基本的な話から伺いたいんですが、Shopifyってそもそも、どんな経緯で出来たものなんですか?
上崎氏
Shopifyが使いやすい理由の一つにもあたるんですけど、ShopifyのCEOがトビーという、とても気さくで、とても頭のいいCEOなんですが、彼が昔スノーボードのネットショップを開こうとしていて・・・皆さんちょっと振り返って頂きたいのですが、10何年前はネットショップを開こうとするとコードをかける開発者でないと不可能な時代だったんですね。
で、その時にそこにビジネスチャンスを感じたトビーが自分で作ったのがShopifyの始まりです。
なのでShopifyが使いやすい理由の一つとしては、やっぱりトビー自身が非常にペインポイントを感じていたところについて、いかに簡単にできるかっていう事に特化して作られたものなので、今、多くの方にご利用頂いているような流れになったのかなと思いますね。
※ペインポイント
悩みの種、お金を払ってでも解決したいこと。新規事業開発において重要なきっかけとなる。
徳田
「誰にでも使えて、小さく始めて、大きくスケールできる」という、Shopifyのフレーズがあったりしたと思うのですが、あれが凄くいいなと思いますね。
上崎氏
そうですね。
本当に小さい、それこそ1人とか2人のチームからメガブランドに成長した企業さんがたくさんいらっしゃって、彼らのストーリーもそれなりに壮絶ですが、やはり、そのスケーリング出来るか否かって、プラットフォームを決める時の大きな決め手になるかと思いますね。
徳田
そうですね。
私のクライアントの話なんですけど、実際に国内のカート、カラーミーからShopifyに変えて、中の作業ですね、商品のタップだったり、ページの改修だったりが、凄く簡単になって、管理画面もすごい使い易くなったって。
アプリも情報も見えて、今まで使っていた7割くらいの時間が削減出来たので、その時間をお客さんと接点を持つCRMだったり、マーケティングに、より時間が使える様になったと、この前お話を伺う事がありました。
中小の小売店さんにもの凄く力になってるんだなというのが、マーチャントさんからお話を伺って感じました。
上崎氏
そうですね。
やっぱりShopifyを選ばれる点で多くのお声を頂くのが、「マーケティングに時間を費やせるようになったので、その分購買力が強くなった」というお話は、Shopifyにいた時から凄くよく聞いていましたね。
やはりShopifyの内側でも、いかにビジネスのストラテジーの方に時間を費やせるかという事を起点に、プロダクトを良くしようとしているので、年を追うごとにより良くなっていくという、本当に成長しているプラットフォームだなと、私自身も感じています。
徳田
そうですよね。
上崎氏
はい。
徳田
Shopifyの特徴はたくさんあると思うのですが、どんな特徴があるんでしょうか?
上崎氏
はい。
沢山あるので5つに大きくまとめると、まず1つ目がスケーリングですね。
スケーリングというのは「小さく始めて、メガブランドまでShopifyと共に成長できる」という事が大きな特徴です。
これにまつわるプロセスとしては、例えば日本のブランドで小さく始めたところが、そのうち世界を代表するメガブランドになるとします。
そこで必要になってくる機能、決済等がShopifyに全て搭載されているので、安心してビジネスを大きくして頂くことが出来る、という点が1つ目です。
徳田
はい。
上崎氏
2つ目が、世界で一番を誇るセキュリティを整えています。
これがどういう事かというと、決済会社は絶対に情報を保守しないといけないので、セキュリティを凄く強固なものにしているのですが、Shopifyもその決済の会社と同じレベルのセキュリティを保っています。
ですので、安心して使って頂けるという事ですね。
徳田
なるほどなるほど。
上崎氏
3つ目が、2,000以上のアプリを使用して、機能を拡張出来る事です。
アプリって言うと、「何?」ってよく言われるんですけど、ショップによってビジネスニーズが変わっていきますよね。
その中で拡張機能を入れて、そのビジネスニーズに対応可能なショップにすることが出来ます。
例えば、どこかのサイトに訪れて買い物した時に、ポップアップの様なものが出てきて「メールアドレスを登録してください」と表示させたり、レファラルの機能を入れたりだとか、色々、皆さんニーズがあると思うのですが、これを2,000以上のアプリの中から選ぶ事が出来ます。
また、海外向けに販売したい方に「海外のロジスティックスの会社と連携したい」というご要望にも対応可能です。
ですので、非常に幅広い拡張機能の用意があるというのが3つ目ですね。
上崎氏
4つ目が、管理画面が非常に分かり易い事です。
私がいつも「直感型管理画面」と言っているのですが、深く考えなくてもカチカチしているとすぐに分かるというものです。
私は、これに感動してShopifyに入社させてくださいと言ったんですけど、非常に使いやすいですね。
皆さん、これに非常にびっくりされるのですけれども。
上崎氏
最後5つ目、マーケティングに非常に強いプラットフォームと考えて頂いて問題ないです。
これが何故かと言うと、いろんなプラットフォームがあると思うのですが、マニュアル作業に追われてしまう事って、非常に多いんですね。
これに対して、先ほど3点目申し上げた、アプリケーション、拡張機能が非常に多い為、マニュアル作業がグンっと減ります。
その分、その時間と人をマーケティングに置くことが出来るのですね。
更には、マーケティングの機能。
例えば、Facebookのピクセルだったりですとか、Googleショッピングにも管理画面から直接連携する事が出来ます。
もちろん、Google analyticsとも連携する事が出来るので非常に細かいデータをShopify上で全て見ることが可能になっています。
国別、時間別、ソーシャルメディア別にどれだけお客様がいらっしゃったとか、コンバージョンレートも見える様になっているので、国別だったり、お客様のセグメント別に拡張機能を入れてマーケティングの機能を更に強めることが出来るプラットフォームになってます。
徳田
確かに。
Eコマーストラッキングがデフォルトで出来るのは、マーケティングを支援する側としても凄く大きいですし、他のカートですと、ピクセルとかタグ入れるのに1ヶ月かかったりする案件等もあったりするんですよ。
上崎氏
おお、大変ですね。
徳田
これShopifyだと一瞬なんで、ほんとスタートラインに立つタイミングが全然違うなっていうところで。
本来、ここに時間かけるべきじゃないでしょっていう事に時間をかけてるマーチャントさんも結構多いので。
そういうところ、Shopifyにして良かったなって思う事が多いですね。
上崎氏
そうですね。
やっぱりマーケティングが、Eコマースに関しては特にビジネスがうまくいくか否かの結構大きなティッピングポイントになってくるので、そこに注力できるっていうのは、とても強い味方になるのかなという風には思いますね。
徳田
おっしゃる通りですね。
なるほど。Shopifyを利用しない理由はないですね。
上崎氏
そうですね(笑)。
徳田
そのShopifyを導入している企業って、公開されている中だとどこがあったりするんですか?
上崎氏
そうですね。
私もよく愛用させていただいている靴下のTabioさんだったりとか、皆さんおなじみのゴーゴーカレーさんだったりとか。
上崎氏
あとはそうですね、本当に今はいろんなブランドさんが移行されていらっしゃるので、これも言い出すとキリがないような形になってしまうんですけれども。
あとは皆さんご存知ですかね、A Bathing APE🄬さんもShopifyを利用されていらっしゃいますし。
上崎氏
アパレル企業さんから、食品とか、最近はサプリ、化粧品も増えてきてますし。
私も今丁度、革製品の会社様のお手伝いをさせて頂いているのですが、携帯のケースだったり、カスタマイズの商品をShopify上で販売する事も可能ですので、やはり今、カスタマイズのニーズがとても増えてきている中で、Shopifyを選ばれる方も増えてきていると感じています。
徳田
なるほどなるほど。
通常の他のカートを使っててShopifyに移行したらめちゃめちゃ驚きますよね。
どんだけ簡単なんだっていうところで。
上崎氏
そうですね。
まあ簡単というのと、コストがグンと下がるというところですかね。
コストが下がるというのも、開発面だけではなくて、やはり人力で今まで行っていた作業を自動化することが出来るので、そこでのコスト削減がかなり大きな驚きをもたらすというか。
そのような結果になっている気がしますね。
徳田
確かに。
別の案件で、試しで発送依頼みたいな受注処理とか発送依頼をしていたのですが。
ロジの業者さんにCSV落としてあげて、これお願いしますという業務を自分でマニュアル作ったんで、一回やってみたんですね。
徳田
結構これ大変だなあと思って、こんな感じなんだっていうのを体験しつつ、Shopifyとオープンロジさんの連携とかあるじゃないですか。
上崎氏
ありますね。
徳田
あれってもうなんか購入されたら、Shopifyからオープンロジに自動的に依頼が出されて、勝手に変更してくれるじゃないですか。
上崎氏
そうですね。
徳田
小さな一つ一つの手間っていうのを削減してくれて、よりこうストラテジーとかマーケティングに時間を使えるようになるっていうのが本当にもの凄く良いなという風に思いますね。
上崎氏
そうですね。
特にやっぱりロジスティックスの部分に関しては、本当に皆さん一番時間を取られている部分だと思うんですね。
ですので私がShopifyで働いていた時も、ロジとの連携に関しては、かなり力を入れているところです。
徳田
そうなんですね。
上崎氏
なので本当に人力で時間を使う部分の自動化・・・例えば伝票をご自身で書かれている方もいらっしゃいますし、あとはCSVでダウンロードして、そのデータをメールとかFAXで倉庫に送ったりされている方もいらっしゃるので、その時間を自動化によって有効活用して、マーケティングやストラテジーに当てていけるというのは、ビジネスにとって大きなチャンスになるかなと、やっぱり感じますね。
徳田
宛名書きだったらShip&Coさん使ったりとか。
上崎氏
そうですね。
徳田
そういったサポートの、僕らも含めてパートナーだったり、アプリの開発会社さんがローカライズに対しても皆さん、本当に積極的にやられていて、なんか、凄く日々進化しているなっていう風に肌で感じますね。
上崎氏
そうですね。
特にECの業界に関しては、動きがとても速いので、そこの先端にどう立つかというのは、常に考えて動いている会社だなという風にShopifyにいる時、凄く感じてました。
徳田
確かにそうですね。
この前サイトを構築する会社さんと話した時に、一般的にサイトを構築する会社さんは点でしか見ない、構築したタイミングでしか見ないっていう事を言ってて。
でも実は戦略立案だったり、調査結果からマーチャントのプロダクトの開発があって、ECがあって、それをどうやって運用していくかも含めて線で考えていかなきゃいけないという話をしたのですが、Shopifyはそういうところ、線で考えられているなあという風に感じています。
開発だったり、マーケティングだったり、ストラテジーだったりとか、実際にマーチャントさんが使うべきところに時間を使うという事だったり。
開発会社さんとか製作会社さんも、その線にする上で「協力していこう」っていう、結構、皆さん横の繋がりがあるじゃないですか。
上崎氏
そうですね。
徳田
その相互の仕事を理解して、それぞれ最適化していくっていう取り組み自体をShopifyさんがうまく空気感を作ってくれてて、凄くいいなっていうのを感じます。
上崎氏
そうですね。
徳田
なんかオススメしまくってるShopifyなんですけど、またShopifyについて上崎さんに詳しく伺えたらなと思います。
本日の基本編はこんな感じで。
貴重なお話いただきありがとうございました。
上崎氏
ありがとうございました。
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