対談
海外送金の手数料を抑えてグローバルビジネスの敷居を下げる Payoneer(ペイオニア)とは? 海外WEBマーケティング対談
- 2021.05.04
- 海外送金、決済
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対談動画
この動画(記事)で学べる事
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今回の動画では、銀行と比較して、簡便に、安く、早く、海外送金が行えるサービスを提供しているPayoneer(ペイオニア)の日本法人、ペイオニア・ジャパン株式会社 カントリーマネージャーの岡本王湖さんに、ペイオニアの会社紹介と、サービスの紹介をして頂きます。
【ペイオニア・ジャパン株式会社 カントリーマネージャー 岡本王湖氏】
決済とフィンテックの世界で生き続けて25年
それに加えてECの世界も経験豊富
2019年にカントリーマネージャーに就任【世界へボカン株式会社 代表取締役 徳田祐希 略歴】
日本の魅力を世界へ伝えるというミッションの元、13年以上にわたり、多国籍メンバーと共に越境EC、海外BtoBマーケティングに取り組む。
年商35億→500億に売上を伸ばす等、数多くの実績を残す。
Shopifyマーケティングエキスパート。
ペイオニア・ジャパン株式会社 岡本氏の自己紹介
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世界へボカン 徳田(以下 徳田)
こんにちは、世界へボカンの徳田です。本日は海外送金のコツについてペイオニアの岡本さんにお話を伺いたいと思います。
宜しくお願い致します。
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ペイオニア・ジャパン株式会社 岡本氏(以下 岡本氏)
宜しくお願い致します。
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徳田
すみません、簡単に自己紹介をお願いできますか?
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岡本氏
はい、私、ペイオニア・ジャパン カントリーマネージャーの岡本でございます。
後程、スライドの中でもお伝えしますが、ペイオニアは5年前から日本でもビジネスを開始して、年々、ユーザーさんも増えています。
やはり銀行と比較して、簡便に、安く、早く、海外からの外貨受け取りが出来る口座を提供していますので、日本でもだんだんとユーザーさんが増えている状態であります。
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徳田
なるほど。
では、画面共有をして色々とお話を伺って良いですか?
Payoneerの会社紹介 Payoneerについて
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岡本氏
はい、では私の方から、ペイオニアのご紹介、ペイオニアの会社概要、そしてプロダクトについてご紹介致します。
まず、ペイオニアなのですが、日本の法人はペイオニア・ジャパン株式会社と言います。
2015年3月5日、6年前に設立しており、私がカントリーマネージャーでございます。
事業内容と致しましては、資金移動業サービス、それから収納代行サービス、これらを展開しています。
アメリカの本社はニューヨークにありまして、こちらは2005年に創業、創業してから15年経っている様な企業で、世界中に1,300人の従業員がいます。
世界中に17拠点、展開国数は200ヵ国、150以上の通貨を取り扱っております。
ユーザー数の数は年々、増えていまして、400万人、そして、ここ五年間で急激に成長しまして、5年間の取扱高の増加率の平均は毎年60%以上を誇っています。
Payoneerの会社紹介 国際金融インフラとの連携
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岡本氏
200ヵ国展開で150以上の通貨、何故こんなに多くの国に展開して通貨を取り扱えるのかと言いますと、世界中の国際金融インフラと連携しているからです。
連携する事によって、当社のメインプロダクトである海外銀行発行の受け取り専用口座を提供出来るようになっています。
例えば、日本の方がペイオニアのアカウントを作って頂くと、日本円以外の下記9通貨をペイオニアのアカウントで受け取ることが出来ます。
1.USD(米ドル)
2.EUR(ユーロ)
3.GBP(英ポンド)
4.AUD(オーストラリア・ドル/)
5.CAD(カナダ・ドル)
6.HKD(香港ドル)
7.CNH(オフショア人民元)
8.MXN(メキシコペソ)
9.SGD(シンガポール・ドル)上図左下(グローバル銀行)なのですが、例えばアメリカの銀行はバンクオブアメリカ、イギリスの銀行であればバークレイ、ユーロであればシティ銀行やドイチェバンク、こういったグローバルな銀行と提携しております。
上図中央(各国のメジャー銀行)、例えば日本では、MUFG(三菱UFJグループ)と提携していたり、上図右下(ペイメントプロバイダー)では、世界中のペイメントプロバイダーと提携しております。
Payoneerの会社紹介 各プラットフォームからの受取り
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岡本氏
海外からの外貨受取口座を使って、世界中の各プラットフォームからの受取りが出来ます。
例えば、ちょっと有名な所を2、3個ピックアップしますと、上図中央の左の列、”ECOMMERCE/MARKETPLACES”と書いてあるところなのですが、Amazonや、LAZADA(東南アジア向けのマーケットプレイス)、Shopee(東南アジア向けのマーケットプレイス)といった、マーケットプレイス上で商品を日本から海外へ輸出して売った場合に、その受取りの口座としてペイオニアのアカウントを使って頂いています。
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徳田
なるほど。
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岡本氏
中央右側に”VACATION RENTALS”と書いてありますが、これはAirbnb等、例えば日本で民泊オーナーをしていて、Airbnbで旅行者に泊まって貰った時に、受け取りの口座としてペイオニアの口座を使って頂いております。
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徳田
なるほど、ShopeeとかLAZADA、Amazon等、海外のモールを使って、お客様から入金されたお金を一旦、ペイオニアで受け取って、それからまた自社の口座に持ってくる事が出来るという訳ですね。
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岡本氏
そういう事ですね、おっしゃる通りです。
マーケットプレイスで売る時には、その企業さんを始め、個人の方、個人事業主の方もいらっしゃるのですが、主にペイオニアはBtoBの決済をメインで取り扱っています。
ですので、この後で紹介する例はBtoB決済を前提にお話を進めていきます。
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徳田
そこがPayPalさんとの大きな違いですよね。
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岡本氏
そうですね。
Payoneerの製品紹介 外貨受け取り専用口座
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岡本氏
では、当社のプロダクトのご案内をしていきます。
先程も申し上げた通り、当社は外貨の受け取り専用口座を提供しており、オンライン上で受け取り専用の口座を3分で提供出来ます。
ここに書いてある様な9つの通貨、これをペイオニアのアカウントの中でまとめて管理することが出来ます。
そして、ペイオニアのアカウントの中で一旦受け取った外貨を、日本中のどこの銀行でも日本円で1営業日で引き出すことが可能です。
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徳田
もの凄く海外送金が早いですね。
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岡本氏
早いですね、最短で1営業日、まぁ、大体2~3営業日もあれば必ず最終的には日本円で引き出せる様になると思っています。
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徳田
なるほど、我々は結構、海外の…例えばシンガポールのお客さん等から入金がある時は、銀行から連絡があって、『この送金は間違いないですか?受け取り処理してください』みたいな事を聞かれて面倒臭かったりするのですが、そういった手間なんかも無いのですか?
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岡本氏
正直言いますと、最初の取引が発生する時には、その支払いが実際、どういう方から送られてきたのか等、細かく見ることになりますので、すべての取引が1営業日で取り扱いが出来るという訳ではありません。
ただ、最初のステップをクリアすると、同じ方から送って頂く場合はかなりスピーディーに、毎回、毎回、銀行さんから問い合わせが入る様な事は当社では無いです。
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徳田
なるほど、一回、取引が成立してしまえば後はスムーズにいく訳ですね。
Payoneerの製品紹介 銀行送金との手数料と時間の比較
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岡本氏
そして、手数料と時間ですが、上図は銀行送金の場合と比較しております。
銀行送金の場合
まず、銀行送金の場合なのですが、通常、銀行を使って海外送金をする場合には、スライドの上段に書いてある様な四種類の手数料が発生します。
振込手数料、仲介銀行手数料、為替手数料(1ドルにつき1円等)、そして受取手数料。
場合によっては数千円から1万円以上の手数料が発生してしまうケースもあり、時間も送金人が送ってから最終的に受け取る迄に1週間かかるケースもざらにあります。
先程、徳田さんがおっしゃられた様に銀行間の確認等に時間を要してしまう場合もあります。
ペイオニアの場合
一方、ペイオニアなのですが(下の段)、為替の手数料が0.1~1%、これは、取り扱いボリュームによって事前にお客様とペイオニアの間で全体のボリュームに対しての手数料は何%という事を予め決めさせて頂きます。
そして、その手数料しかかかりません。
(送金した資金が到達する)時間は、銀行の約1週間に対して、最短で1営業日、これだけスピーディーに受け取ることが出来る訳です。
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徳田
なるほど、海外で現地法人や支店を持たれていて、企業間の取引をしている所の決済だったり、海外の企業から日本の本社への振り込みを0.1~1%の為替手数料で受け取れるという事ですね。
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岡本氏
そういう事ですね。
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徳田
もの凄く良いですね!
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岡本氏
そうですね、ここが銀行と比較しても、やはり早くて安いという事で支持を頂いているところですね。
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徳田
なるほど。
結構、製造業とかメーカーさんの海外進出している取引先が多くて、こういった大口の取引の決済をどうしているか聞かれるんですよ。
そこは銀行振り込みで等と、ふわっとした回答しか出来なかったのですが、今日からはペイオニアさんでと言えますね。
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岡本氏
そうですね、ありがとうございます!
普通の場合、銀行振込しか頭にないと思うのですが、ぺイオニアの事を少しでも知って頂き、銀行と比較して頂いてメリットがある場合には使って頂けたら、凄くありがたいですね。
Payoneerの製品紹介 ①海外から外貨を受け取りたい場合
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岡本氏
実際に具体例に行きましょう、3つのスライドで出します。
まず、一つ目なのですが、海外から外貨を受け取りたい場合です。
上図左に買い手のアメリカ人の方がいて、この方が日本の方から物を買いました。
すると、この買い手は、売り手に対して最終的にお金を払うのですが、まず、買い手は元々米ドルしか持っていません。
ペイオニアのアカウントを持っているのは、日本の方ですが、ペイオニアアカウントの中にUSドル口座がありますので、アメリカの方は、国内送金扱いでUSドルを送ることになります。
そうすると、国際送金では無いので凄く安い値段(手数料ゼロではないでしょうか、アメリカの国内送金は)で、送金する事が出来ます。
ペイオニアのアカウントでUSドルを受け取った後に、この日本にいる売り手の方は、今度は日本の国内送金扱いで、日本の銀行から、日本円で引き出すことが出来ます。
先程も申しましたが、日本にいる方の手数料は、為替の手数料0.1~1%、スピードは最短1営業日で引き出すことが出来ます。
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徳田
なるほど。
Payoneerの製品紹介 ②海外へ日本円を支払いたい場合
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岡本氏
では、次の例に行きましょう、今度は、海外へ日本円を支払いたい場合ですね。
上図左にいる日本の買い手が、右にいるアメリカの売り手に対してお金を送りたいケースになります。
今度は先程の逆なのですが、このペイオニアのアカウントはアメリカの方が持っています。
そうすると、このペイオニアのアカウントの中に日本円口座がありますので、日本の買い手の方は、日本の国内送金扱いでこの口座に日本円を送ることが出来ます。
日本の国内送金ですので手数料が無料の時もありますし、かかったとしても200円とか、300円とか、ほぼ0に近い値段だと思います。
アメリカにいる方は、ペイオニアのアカウントの中に着金した日本円をアメリカの国内送金扱いで引き出すことが出来ます。
ですので、日本にいる買い手の方が払う手数料はほぼ無料となります。
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徳田
なるほど、支払いの手数料と出金の手数料があって、支払い側の負担も少なるなるのですね。
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岡本氏
そういう事ですね、おっしゃる通りです。
このケースは、海外から物を仕入れるケースですね。
その時に、日本にいる方が日本円で支払いたいという時、相手がペイオニアのアカウントを持っていれば、日本の国内送金扱いで日本円を送ることが出来ます。
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徳田
なるほど。
我々の日本のクライアントで海外に支社があって、海外のバイヤーが仕入れて国内で売る事をしている所もあるのですが、その時にお金を送金したい場合、自社のペイオニア(ジャパン)とペイオニア(US)のアカウントで送金が出来るという事ですか?
Payoneerの製品紹介 ③海外へ外貨を支払いたい場合
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岡本氏
それは、このケースですね。
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徳田
あ、すみません、良い質問をしてしまいました。ごめんなさい。(笑)
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岡本氏
そうですね、本当に次のスライドの質問をして頂きました、ありがとうございます!(笑)
今度は、海外へ外貨を支払いたい場合なのですが、一旦、ペイオニアのアカウントの中に入った資金というのは、海外に対して送る事が出来ます。
ここで言いますと、日本にいる方がペイオニアのアカウントを持っている場合として上図右上段のケースなのですが、アメリカにいる方もペイオニアのアカウントを持っていれば、手数料無料でUSドルを送ることが出来ます。
ここは、USドル、ユーロ、ポンド、どれでも送ることが出来ます。
仮に売り手の方がペイオニアのアカウントを持っていなかったとしても、ペイオニアの中に入っているUSドルを相手の銀行口座に対して送ることが出来ます。
この時の手数料も日本で引き出す時と一緒の手数料を適用して送ることが出来ますので、一旦USドルを日本で日本円で引き出して、それをまた銀行に持って行ってUSドルに再度両替して送るという様な手間は無くなります。
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徳田
双方でペイオニアのアカウントを持っていたら手数料が無料送金が出来たり、相手側の銀行へ送ったとしても、0.1~1%の手数料で送る事が出来るわけですね。
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岡本氏
そうですね、この使い方をしている企業さんは沢山ありまして、一旦、ペイオニアのアカウントに入ってくる資金を有効に活用したいという事で、それを海外支社の支店に対して送ったりして、そこは手数料無料で送る事が出来ます。
これは凄く便利な送り方になります。
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徳田
なるほど、自社の本店と支店の間で、ペイオニアのアカウントを持っていれば送金も無料で出来るという事ですね。
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岡本氏
そういう事ですね。
以上が、3つ目となります。
Payoneerの製品紹介 頼れるパートナー企業
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岡本氏
当社は、いくつかの企業とパートナーシップを結んでいます。
主にこのビデオを見ている方々は物流とか税務相談等に興味があるかと思います。
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徳田
あ、小柴さんがいますね。
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岡本氏
ご存知ですか?
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徳田
前回、Youtubeで対談させて頂きました。
※知らないと損する⁉︎ 越境ECの税務 基本のキ 〜消費税還付の仕組みの解説から物流手段別対応まで〜
https://youtu.be/8oPqJSWk-Yc
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岡本氏
あー、そうですか! 小柴さんはヨーロッパの当たりのVAT(付加価値税)の払い等に関して凄く精通されていて、凄く頼りにしています。
税務相談は、こういった小柴先生とか、Optyとかepicといった企業に当社から紹介出来ますし、物流もここに書いてあるTNK Logistics、4PX、DHLといったところに当社のユーザーさんであれば通常よりも安い料金でサービスが受けられたりとか、特典があったりとか、という様な関係で輸出や貿易をしている方だとか、越境ビジネスをやっている方々を、皆さんでサポートしようという体制を整えています。
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徳田
なるほど。
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岡本氏
その他、海外仕入れ代行とか、コンサルティング、ソフトウェア、スクール、卸しとあるのですが、こういった方々というのは主に越境ECをやられる方々に使われる様なサービスプロバイダーになっていまして、そういったサービス企業さんとも一緒になって越境ビジネスをサポートしています。
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徳田
なるほど、我々も今後、入っていきたいですね。
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岡本氏
そうですね、ありがとうございます。
以上になりまして、私からの説明は終わらせて頂きます。
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徳田
ありがとうございます!
そうすると、(貴社サービスを使うのは)BtoB企業等で海外や国内で支店があって顧客(法人)からの入金がある場合が一つ。
そして、AmazonやLAZADA、Shopee等をやっている方でお金を受け取りたい場合、LAZADAから自社のペイオニアアカウントへ送金、Shopeeから自社のペイオニアアカウントへ送金、という様に使えるという事ですね。
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岡本氏
そういう事ですね。
特にShopeeさんからの受け取りはペイオニアだけが受取口座として独占していますので、当社を通して頂けたら、すぐにShopeeさんに繋ぐ様な、これもマーケットプレイスの方々と協力しながら取り扱いを増やしていますね。
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徳田
アジアで急成長中のモールですからね。
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岡本氏
そうですね。
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徳田
なるほど、分かりました。
本日は貴重なお話を頂き、ありがとうございました。
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岡本氏
ありがとうございました。
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