対談
これを見たらSEOが分かる!【SEO基礎講座】アイオイクス遠藤氏 × 海外Webマーケター徳田
- 2022.09.22
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対談動画
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この記事を読むことで、SEOの基礎についてがわかります。
【アイオイクス株式会社 チーフプランナー/プロデューサー 遠藤 幸三郎】
美術大学卒業後、アイオイクス株式会社にWEBデザイナーとして入社。10年以上にわたり、数え切れない数のSEOプロジェクトに携わる。コンサルタントとして「事業理解に基づくWEBマーケティング」をモットーに、事業課題をWEBマーケティングの力で解決する支援を実施。
SEOだけでなく、戦略立案・CV改善・Youtube活用・ソーシャルツール活用など支援のカバー範囲は多岐にわたる。趣味は料理、絵を描くこと、サウナ。【世界へボカン株式会社 代表取締役 徳田 祐希】
日本の魅力を世界へ伝えるというミッションの元、13年以上にわたり、多国籍メンバーと共に越境EC、海外BtoBマーケティングに取り組む。
越境EC企業の年商を35億→500億、14.7倍の成長を導くなど数多くの実績を残す。
Shopifyマーケティングエキスパート。
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▼前回の記事はこちら
Web集客に繋がるコンテンツの作り方とは?【コンテンツSEOでお悩みの方へ】アイオイクス遠藤氏×越境ECマーケター徳田▼前回の動画はこちら
アイオイクス株式会社 遠藤 幸三郎氏の自己紹介
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世界へボカン株式会社 徳田 祐希(以下:徳田)
こんにちは、世界へボカンの徳田です。
本日はアイオイクスの遠藤さんに、「最近SEOの難易度が上がってるよね」という話を伺っていきたいと思います。
よろしくお願いいたします!
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アイオイクス株式会社 遠藤 幸三郎氏(以下:遠藤氏)
よろしくお願いします!
「SEOわからん」問題
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遠藤氏
巷ではSEOわからん問題というものがあるんじゃないかなと個人的に思っております。
今日はこれについてお話していきます。なぜ起きるのかというお話ですね。
・「Amazonがページスピードを改善した6つの方法」
・「内部リンクを最適化する3つの方法」
・「上位表示するための3つの要因」
……こういうものってTwitterでたくさん見ると思うんです。ただこれら1個1個の事例って、「真似したけど成果が出なかった」というお客様が一定数いらっしゃるんですよね。
誰の言うことが正しいのか、何が正しいのかわからなくなってしまう。
そんな現象が「SEOわからん問題」として出てきてるんじゃないかな、と思っています。実際のところ、SEOというのはダイエットと同じで、人によって適切な方法が異なるんじゃないかと思ってます。
「じゃあどうすれば良いのか?」ということを今日お話ししていきたいと思います。
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遠藤氏
まず押さえておきたいところとして、Googleの評価基準というのがあります。
大事なこととしては、2つ覚えていただければと思っています。
Needs MetというところとPage Qualityですね。まず1個目が情報需要。
検索したときに求めているものと一致するかどうか、そしてページクオリティ、そのページの品質が高いかどうかということですね。権威性、専門性、信頼性、EATという言われ方もします。
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遠藤氏
特にYMYLと呼ばれる「Your Money Your Life」という領域が非常に重要でして……
こちらをご覧いただけたらと思います。(上記画像)商品の売買、金銭の授受財産、医療、法律などの分野は非常にGoogleが厳しくしているところなので、このような領域では先ほど挙げた専門性、権威性、信頼性などが重視されます。
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遠藤氏
実際にこのコアアップデートでは、こういったEATが語られる機会が多いです。
例えば著者情報を掲載したり、情報源の明示、「サイト運営監修つけましょう」や「よりコンテンツのファクトチェックしましょう」などのお話は聞いたことがあるんじゃないかなと思ってます。
なのでGoogleの評価基準を考えると、「こういうことを、とりあえずやれば良いのか」というお話になると思うんですけども……
我々からすると「ちょっと一旦待ちましょう」というところがございます。
Googleにきちんと認識してもらって評価されるために必要なことは、もっと別にあるんです。
SEO施策の優先度
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遠藤氏
ここでお伝えしたいのは優先度の話ですね。
実際に我々が取り組むときの優先度は5段階あります。下から順番に、クローラビリティ、インデキシビリティ、アクセシビリティ、ランカビリティ、クリッカビリティですね。
ここに関してはGoogleがサイトを見つける認識し、そしてランキングするというGoogleの順番になってますので、それに沿って優先度を考えることが基本的なSEOの優先度と捉えています。
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遠藤氏
5段階だと複雑なので、ざっくり3段階に分けるとこのような感じです。(上記画像)
「認識しやすくさせましょう」、「サイトを使いやすくしましょう」それから先ほど申し上げたような一次情報だったり、「権威性、専門性、信頼性といったEATの話をしましょう」などが重要なポイントです。
なのでサイト改善を行う順序としては、下から順番で行うということになります。
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遠藤氏
ステップ123というふうに分けています。
上に行けばステップ1はあまり変わらなくて、ステップ3のランキングみたいなところだと結構いろいろ変わります。あと上はテクニカル寄りですけども、下のステップ3になっていくと割とコンテンツ寄りの施策になるというわけですね。
「実際にどうすれば良いのか?」というお話をこのあと順番にできればなと思っております。
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遠藤氏
認識のしやすさはよく聞くところで言えば、こういったjavascriptだったり、重複コンテンツ、ロボットテキスト、内部リンクといったところがあります。
URLの正規化だったり、Googleのページをちゃんと認識してもらうというところですね。そこが非常に重要です!
一番怖いケースは……土台となるこういった施策をミスってしまって、まったく逆効果で表示されないとかですね。
これはとても怖いですし、それで「助けて!」という声も問い合わせでいただいたりすることも結構あります。なのでここはGoogleに正しく認識させる、正しい施策をするというところで認識してもらえば良いかなと思ってます。
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遠藤氏
ステップ2ですね。
Googleに知ってもらったあと、やはり使いやすくないとユーザーは使いませんので、こういったところは「Google Search Console」を使って、ページのエクスペリエンスや指標、エラーを見て改善していただければなと思っています。
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遠藤氏
続いてステップ3ですね。
ここがコンテンツの領域になるかと思ってます!もちろんコンテンツ以外もありますが。具体的には、先ほど挙げたNeeds MetとPage Quality。
この話というのはランキング要素の話になるので、この領域のお話になります。「検索意図に沿ったコンテンツを作りましょう」という言葉を聞いたことがある方も多いのではないかと思います。
加えてオリジナルの図や著名な方の見解、専門的な分析というところも非常に重要な2番目のページクオリティのところに入りますので、そういった重要な要素になるんじゃないかと思っています。
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遠藤氏
具体的なEATの表現の仕方というのは、ここに書いてあるような項目だったりします。(上記画像)
もちろんこれ以外にもありますが。こういう分析だったり、監修者独自のものというところを載せていくことと……
あとは監修者もそうですけど、プロフィール掲載、構造化マークアップ「このサイトは信用できますよ」というところを全面に表現していくということですね。ここが非常に重要になり、ステップ3の特徴になります!
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徳田
なるほど!
Googleの認識のしやすさ→情報の評価→サイトの使いやすさの順で見ていく必要があるってことですね。Googleにきちんとサイトを認識してもらって情報を評価してもらったうえで、ユーザーがサイトを使いやすい、ECだったら購買しやすいみたいな状態になっているとGoogleにもユーザーにも評価されるサイトになってくる……と。
このあたりのチェックや改善提案を、御社でやってくれるって感じですかね?
プロジェクト運用について
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遠藤氏
続いて、これらの運用体制についてです。
我々が取り組むとき非常に大事にしているのは、まずはインプットです。
これまで取り組んでいらっしゃることだったり、事業のKPI、KGIだとか。いろんな経緯があると思います。
そういったものをインプットさせていただうえで、プロジェクトの重要なポイントを押さえさせていただいています。その理由は車輪の再発明をしないということですね。
関係者の無駄な仕事を生んでしまわないよう、「スマートに仕事をする」ことは意識するようにしています。
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遠藤氏
実際にやるべきことなんですけど、先ほどステップ123って分けましたがプロジェクトに降ろしていくときには、2つに分けてるんです。
左側がステップ1と2で、右側が3なんですけど、既存の課題を見直したりそれに漏れがないかという新たな課題を発掘は、ステップ1,2のサイトの土台の使いやすさや土台と使いやすさの評価というところになります。
右側が主にコンテンツの領域になりますかね。
新規コンテンツや既存コンテンツ。あとはそれに付随する記事内の内部リンクといったところになります。これらが2つに分かれているのには理由がありまして……
左側が基本的にはウォーターフォール形式のプロジェクトで、右側がアジャイル型が向いてるんじゃないかなと思ってます。
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遠藤氏
なぜかというと、サイトの土台やインフラの部分になってくると関係者様やサーバーのドメインというところで影響範囲が非常に広いですという場合は、最初に要件定義をきっちりしてステークホルダーと話を詰めさせていただいたうえで進めないと、施策が頓挫しやすいかなというところがあります。
一方で右側のアジャイル形式にさせていただいているところはコンテンツなんですけども。
ここは有効な施策が変わったりウワモノなので変更が容易だったりというところもございます。そういった特性を踏まえて、こういったプロジェクトの組み方をさせていただくと非常に無駄なく動けるかなと思ってます。
それぞれの特徴、メリットデメリットがあるかなと思ってまして……
そういうことを押さえて進められればなというのが、非常に重要なポイントですね。
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徳田
これはサイトの特性に合わせてとか課題に合わせてどっちでやっていくか決めていくだったり、両方でやっていく場合もあるんですか?
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遠藤氏
はい、そうですね。
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徳田
なるほど!
ベースとなる部分に関しては、ウォーターフォール方式で進めていて、コンテンツなどに関しては、アジャイルでどんどんPDCA回していこうみたいな感じなんですね。
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遠藤氏
実際ウォーターフォールの場合は、トレンドに若干弱く「進めてしまっているけど、どうしよう」「本当にこれでいいの?」となってしまうことも結構あります。
例えば真ん中のタイミングでコアアップデートが来てしまって、「これの優先度が下がったけどもやりきらなきゃ」というのがウォーターフォール形式でして。
本当はアジャイル方式で柔軟に対応できる方が良いけど、ウォーターフォール形式にしてしまったときに起こりやすい弊害かなと思ってます。
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徳田
なるほど。
企業の体制によってもどういうふうにやるべきかというのも変わってくると思うので……
結構1個ずつ順を追って進めていきたいという会社さんもいらっしゃるので、このあたりを柔軟にアイオイクスさんは対応してくださるということなんですね。
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遠藤氏
そうですね。
それぞれのプロジェクトの特性を活かして、どっちにするかというのを決めさせていただいています。実際にこういう中で、どんなアウトプットを弊社が出しているか簡単にご紹介させていただければと思います。
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遠藤氏
こういったやっぱり起案書だったり、土台の背景、背景、課題、施策というところはセットでお伝えする必要があるかなと思ってまして。
実装していただくエンジニアの方に「なんでこんなことしなきゃいけないんだろう?」って思われてしまうのもやっぱり悲しいので。
そこは一緒に巻き込んで仕事をさせていただきたいと思っています。なのでその場のミーティングにいらっしゃらない方にも伝わるようにというところを含めて、背景をご説明する資料をお作りしています。
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徳田
「SEOとしてはこれやった方が良いよな」という施策があったとして、担当者さんとはその認識を共有できていてもエンジニアさんや上長の方が「これなんでやるんでしたっけ?」と仰っていて、担当者の方がご説明できないと進まない……なんてケースもあったりします。
こういったことを防ぐためにも、このあたりの資料づくりって結構大事だったりしますね。
御社のことは昔から存じ上げていたんですが、こういった進め方をしていたんだととても勉強になりました。
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遠藤氏
あともう1つがですね、そういった背景は丁寧に説明する必要があるんですけども……このタスクリストですね。
「あれどうなってるんだっけ」とかって、ステータスが落ちてしまったり優先度をいったん下げていると「あれをまた堀り起こしてやりましょう」
優先度が上がりましたというときに「あれなんでだっけ?」といった話になることって結構あると思うんですよ。そうしたときに先ほどの説明資料とタスクリストを紐づけて管理しておいたり、ステータスも管理しておくと、より優先度の柔軟な対応ですとかプロジェクトの進め方の中でも関係者各位に無駄なコストなく進めることができるかなと思っております。
実際にサポートする場合にはSlackやChatworkなどのクライアントさんが使っているコミュニケーションツールで、エンジニアさんと直接やりとりしたり、サイトの制作会社様とやりとりしたりとかしながら問題のない形で実装されているかをチェックし、実装に降ろすというところまで伴走させていただいています。
アイオイクス様の紹介
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遠藤氏
ここで簡単に弊社のご紹介をさせていただければと思うんですけども……
「SEO Japan」という20年以上やっているメディアがございまして。
一部SEO業界では非常に有名かなと思っています。コンサルティングサービスも長きにわたってやらせていただいていてるので、BtoBとBtoC両方とも割と得意な感じでやらせていただいていますね。
一緒に働く仲間も募集中ですので、先ほど申し上げたSEO Japanのフッターに採用情報というものがございますのでそこからカジュアル面談や応募もできます。
応募していただければ大変嬉しいです。よろしくお願いします!
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徳田
技術的にもとてもしっかりしていて、SEOをやっていく体制として良い会社だと思い、自分が会社をやっていなかったら応募してみたいなと思いました!
本日は貴重なお話いただきありがとうございました。
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遠藤氏
ありがとうございました!
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