お知らせ
楽天、越境ECサービス「グローバルマーケット」終了に伴い、海外販路がないマーチャント様の支援を行います
- 2020.07.01
- ニュースリリース

楽天グローバルマーケット(Rakuten Global Market)とは?
楽天、越境ECサービス「楽天グローバルマーケット」終了が2020年4月30日にアナウンスされ、2020年6月29日をもってクローズしました。
楽天が提供していた越境ECモールの概要
Rakuten Global Market(楽天グローバルマーケット)は、楽天株式会社がかつて運営していた越境ECモールです。日本の商品を海外に向けて販売することを目的としたこのプラットフォームは、日本の楽天市場に出店している店舗が、海外顧客にも商品を販売できるように設計されていました。日本のアニメグッズ、ファッション、化粧品、健康食品、家電など、国内で人気の高い商品を世界中のユーザーに届けることが可能で、特にアジア・北米圏からの需要が高まりました。越境ECの参入障壁となる言語、決済、物流の課題を楽天がサポートする仕組みだったため、出店者にとっても比較的始めやすいモデルだったのが特徴です。
対象地域と主な取り扱い商品
Rakuten Global Marketは、北米・アジア・ヨーロッパなど世界中の100を超える国と地域に対応していました。特に、台湾・香港・アメリカ・カナダ・オーストラリアからの利用が多く、日本製品への信頼感も後押ししていました。取扱商品は多岐にわたり、以下のようなカテゴリが人気がありました。
- アニメ・キャラクターグッズ
- 和食器・和雑貨
- スキンケア・コスメ
- サプリメント
- アパレル(特に日本製ジーンズやストリート系)
- 家電製品(炊飯器、ヘアドライヤー等)
特に、日本特有の商品に強みがあり、海外にはない品質やデザインが高く評価されていました。
Rakuten Global Marketの歴史と変遷
Rakuten Global Marketの展開と人気の理由
Rakuten Global Marketは、2008年頃から本格的に海外ユーザー向けの展開をスタートしました。当初は楽天市場内の一部の店舗のみが対応していましたが、その後「世界市場(Global Market)」という形で独立したドメインに展開を強化。楽天ID一つで日本語・英語・中国語など多言語に対応し、海外クレジットカードでの決済、国際配送に対応したことが人気の要因でした。加えて、日本からの迅速な配送と、商品説明やレビューが充実していたことも信頼につながりました。
Rakuten Global Marketサービス終了の背景とその後の代替策
しかし、2020年4月をもって、Rakuten Global Marketはサービスを終了。主な理由としては、海外向け事業の再編と戦略の見直し、出店店舗側の負担、そして競合プラットフォーム(Amazon Global、AliExpress、Shopeeなど)との競争激化が挙げられます。その後は、楽天グループ全体で海外販売の戦略を「Rakuten Ichiba(楽天市場本体)」の中に吸収しつつ、ShopifyやAmazonなど外部プラットフォームとの連携、越境EC支援サービスへのシフトが進んでいます。
現在の海外向け楽天活用法
Rakuten Ichibaからの購入は可能か?
Rakuten Global Marketは終了しましたが、海外から日本の楽天市場の商品を購入する方法が完全になくなったわけではありません。いくつかの店舗では、現在も個別に海外配送に対応しており、Rakuten Ichibaの英語版ページを用意している場合もあります。また、ブラウザの翻訳機能などを用いて日本語の楽天市場で商品を探し、転送サービスを活用して海外に配送してもらうという方法もあります。
転送サービスや代理購入の活用
日本の通販サイトで購入し、海外の住所へ商品を転送する「転送サービス(worldshopping.biz、転送コム、Buyee、Tensoなど)」は今や定番となりました。転送サービスは下記のことを、事業者に代わって代行してくれるサービスです。
- 日本の倉庫で商品を一時的に保管
- 海外へまとめて発送
- 関税処理や書類の代行
特に、楽天市場で海外配送に対応していない店舗の商品も購入できる点が魅力です。また、海外向けに特化した代理購入サービスも活用されており、言語の壁や購入手続きの煩雑さを解消してくれます。世界へボカンのパートナー企業をお繋ぎすることもできます。お気軽にお問い合わせください!
越境EC事業者向けのヒント
Rakuten Global Marketに学ぶグローバル展開の要点
Rakuten Global Marketの事例から学べるのは、ローカライズの重要性です。
- 言語対応(多言語ページの整備)
- 海外決済(PayPal、国際カード対応)
- 物流の最適化(送料計算や関税処理)
- カスタマー対応(メール・チャット・FAQ)
これらを一元的に提供できていたからこそ、多くの出店者が参入できました。特に、翻訳や通貨表示の対応を疎かにすると、離脱率が高くなります。また、各国の法律や輸入規制に対応する知識を持つことも、信頼を得る上で欠かせません。
自社サイト vs モール戦略の選び方
越境ECを始める際、自社サイトを構築するか、モール(Amazon、Shopee、Lazadaなど)に出店するかで悩む方は多いでしょう。Rakuten Global Marketのようなモールは集客力が高く、初期費用も抑えやすいため初心者向きです。一方、自社サイトはブランディングやリピート戦略に長けており、顧客データの蓄積も可能です。理想的なのは、まずはモールでテスト販売を行い、反応が良い国や商品が明らかになった段階で、自社越境ECサイトを構築するというステップです。
これまで楽天グローバルマーケットを活用されていた方に
これまで楽天グローバルマーケットを活用し、海外販売していた企業様、海外から越境ECのご要望を頂いている企業様向けの越境ECの構築支援を行います。
通常の越境ECサイト構築サービスでは調査・戦略立案からサイト構築までを一つのパッケージとして販売しておりますが、本支援では調査・戦略立案は除外し、Shopifyでの越境ECサイト構築のみを行わせて頂きます。その分、費用を抑え、越境ECサイトの構築、海外販路の代替案を用意する事が可能です。
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