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【海外サイト担当者必見】英語コンテンツライティング、翻訳時の6つの選択肢

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こんにちは!コンテンツ事業部のScottです。
主に英語コンテンツのライティング、編集を担当しております。
近頃、オリンピックやこれからの訪日外国人の増加を考え、訪日外国人向けメディア等の海外向けメディアを構築する企業が増えています。
弊社にも英語メディアのコンサルティングのご依頼を頂くのですが、せっかくコストをかけて英語メディア作りをしているのに、多くの企業が誤った方法で英語コンテンツを構築し、検索エンジンに評価されない、ネイティブユーザーに好まれないコンテンツを作ってしまっているように思えます。
この記事をお読みの方の中にも、英語サイトを構築したもののアクセスが増えない、問い合わせに繋がらないとお悩みの方はいるのではないでしょうか?
そこで、今回は海外向けメディア担当者が必ずと言っていいほど悩むライティング、翻訳、編集に関する選択肢をお伝えしたいと思います。

海外向けメディアサイト構築のための英語コンテンツを制作する際の選択肢

英語コンテンツを執筆する際の選択肢は主に下記の6種類です。
1.Google翻訳等の機械翻訳を使用
2.Gengo等の人間が介在するオンライン翻訳サービスを使用
3.バイリンガルの日本人ライターによる執筆
4.ノンネイティブのマルチリンガルライターが執筆
5.プロのネイティブライター兼、編集者が記事を執筆
6.特定の分野に特化したネイティブの専門ライターが執筆
それでは、各選択肢にどのようなメリット、デメリットが有るのでしょうか?

Google翻訳等の機械翻訳を使用

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メリット

「Google翻訳」が一番役立つのは、あまり時間がない時です。時間制限がある場合、Google翻訳に内容を入力するだけで、あっという間に翻訳が完成し、その上無料なのでとても便利ではあります。
 

デメリット

Google翻訳等を使用して時間とお金を使わずに済んだとしても、それは長い目で見ると効果的ではありません。仮にGoogle翻訳で出来た翻訳が文法の面で正しいとしても、それをそのままウェブサイトにアップするのは避けた方が良いでしょう。
言葉として日本語と英語の内容が一致しているかというチェックだけでなく、ターゲットとなるネイティブの方々にとって、その文章が理解できるものかどうかの確認も必要です。確認せずにアップした場合、言語に不自然さがあり、見込み客を完全に失う可能性が高くなります。
 

Gengo等の人間が介在するオンライン翻訳サービスを使用

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メリット

これに対し、Gengo等の翻訳をオンラインで依頼できるサービスを利用する場合は人のチェックが入るので、翻訳の内容もGoogle翻訳より断然良いものになります。
Google翻訳と比べGengo社の翻訳は文法的には間違いが少ないものが上がってきており、英語のニュアンスもネイティブにとっても、分かりやすいものとなります。
 

デメリット

一方、Gengo等の翻訳サービス会社に依頼する事でGoogle翻訳より時間がかかる上、有料です。
また、彼らが実施するのはあくまで翻訳の為、細かいニュアンスを伝え、ネイティブに訴求力のある文章が書けるかどうかは別の問題です。ユーザーにコンテンツを見てもらい、製品の購入につなげたいのであれば、それなりの文章力が必要となりますが、翻訳者が十分そのスキルを持ち合わせているかは、微妙なところです。

結局のところ、Google翻訳は今のところ機械翻訳であり、言葉のニュアンスに関しては全く考慮されません。また人間が中心となるサービスを提供するGengo社はコンテンツ制作会社ではなく、翻訳会社です。そのため、翻訳は出来ても、ターゲットに合わせたコンテンツを作るところまではしてくれません。
どちらにしても一長一短があるのです。この「翻訳」と「コンテンツ制作」の間の隔たりに気づかずに、日本語コンテンツをひたすら翻訳するのは危険です。
次のステップは「コンテンツを良くするために、どんなライターに頼めばよいか」について考えることとなります。

翻訳ではなく、英語でコンテンツを執筆するという選択肢

英語コンテンツを作ろうとすると、何故か日本企業の多くが、日本語でベースとなるコンテンツを作り、英語に翻訳するという流れを好みます。しかし、最初から英語でコンテンツを作るという選択肢もある事を忘れてはいけません。
 
英語コンテンツ制作ライターを選ぶ場合
英語コンテンツを書くライターを選ぶ時に、日本企業には様々な選択肢があります。ここではそれぞれの「メリット」と「デメリット」を検討しましょう。
 

バイリンガルの日本人ライターによる執筆

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メリット
多くの日本企業が、翻訳の次にこの選択肢を好みます。バイリンガルの日本人ライターの人数はかなり多いはずです。彼らは英語のコンテンツを書ける上に翻訳もできるので、会社には一石二鳥の便利さがあるのです。
また日本人ライターは日本企業のしくみについても知っているはずなので、打ち合わせは社内でもメールでも、簡単にできます。要するに、日本人同士なのでコミュニケーションが円滑に進みやすいというメリットがあるのです。
 
デメリット
バイリンガルの日本人ライターはコンテンツを英語で翻訳しても、ネイティブの視点から訳せる人は殆どいません。また、英語から執筆してもネイティブの視点からは及第点を与えられるものは少ないです。
 
結局、仕上がったものは日本人向きのコンテンツになってしまいます。例えば、日本食、歴史、お寺の面白さをネイティブに伝えようとしても、まず最初に「ネイティブにとって一体何が面白いのか」というポイントが日本人ライターには掴めないので、ターゲットに合わせたコンテンツを制作できないのです。
 
ネイティブ向けのコンテンツを二度手間になり、作り直すのに時間もお金も浪費します。それを防ぐために海外経験の長い日本人ライターを選んだにしても、結局ネイティブではないので「文化理解」の面で苦労することとなります。
 
 

ノンネイティブのマルチリンガルライターが執筆

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メリット
ネイティブでもなく、日本人でもないライター(ドイツ人など英語がメインでない国のライター)は多言語のコンテンツを書かなければならない時に誰よりも役に立つと思われます。
言語によってレベルがそれぞれ違っても、多言語のスキルセットで会社のウェブサイトや広告のリーチをより広くさせる事ができます。日本語、英語と他国語を全て理解して書ける方がいれば、会社の利益が上がるのではないかと予想されます。
 
デメリット
しかし、上に述べたのはベストケースシナリオであり、現実は違います。いくら言語スキルが高かったとしても、ネイティブでないライターなので、結局日本人のライターと全く同じような位置にいます。
コンテンツの最終チェックを行う時に、文法を超えたコンテンツの確認が必要となり、その度にネイティブのチェックを行わなくてはならなくなります。いずれにしても、ファイナルステージに辿り着いた段階で、ネイティブの人間がいなければならないのです。
少し話がそれますが、よく「うちには外国人スタッフがいるから大丈夫!」とおっしゃり、コンテンツ制作を外国人に任せているところがありますが、その外国人の英語がイケているものなのかどうか、客観的に他のネイティブが評価する体制を取る事が重要です。

日本人の中にもライティングが得意な人と、そうでない人がいるようにネイティブまたは外国人スタッフの中にもライティングが上手い人とそうでない人がいます。

我々が携わる案件では、お客様の社内に外国人のリソースが限られている事から、チェックする事が出来ずに、あまりライティングが得意でない方がひたすら記事を書いていて、頑張っているのに検索エンジンに評価されない…なんて事がよくあります。また、この場合、全てのページを見直さなければならなくなります。
一人の外国人スタッフに頼り切るのではなく、定期的に別のネイティブによるセカンドオピニオンが得られる体制作りをオススメいたします。
 

ネイティブライター兼、編集者が記事を執筆

 
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メリット

ターゲットに理解できる英語のコンテンツを制作する場合、結果ネイティブライターを利用する事が一番早く損のないルートなのです。

時間をかけて翻訳する必要もないし、文化理解を何度も確認する必要もない。そして日本人や他国語ライターと違い、ネイティブライターは英語の本、ウェブサイト、あらゆるメディアから現在の話題、そして人の欲望等を理解して仕上げます。
そして一般人(エンドユーザー)向きのコンテンツを制作する時などは、様々なトピックを瞬時に掴めるライティング力が大事です。ネイティブであり一般向けに記事を書くライターは「ジェネラリスト」と呼び、殆どのコンテンツライターはジェネラリストというカテゴリーにいます。
また、ネイティブライターの中には編集が行える人もおり、こういった人材がチームにいるとメディアの品質は格段に上がります。
 
 
デメリット
良いコンテンツを幅広く書けるジェネラリスト・ライターが多くいてもそれだけでは足りません。専門知識を必要とするトピックに関して、より深く理解し判断できるネイティブライター(いわゆるエキスパート)と呼ばれる者は少数です。
こういった専門的な分野でのメディアで良いコンテンツを作るには、ライティングスキルの高いネイティブ・ジェネラリストが専門知識を理解するために研究をするか、外部の専門性の高いライターに依頼するかのどちらかとなります。
いずれにしても、トレーニングするには時間も手間もかかる為、この場合は専門分野の場合ネイティブ・ジェネラリストでなく、ネイティブ・エキスパートに依頼した方が良いということになる。
 
 

特定の分野に特化したネイティブ専門ライターにより執筆

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メリット
ネイティブ・エキスパートライターは特別な知識を持ち、コンテンツを作れます。特にコアターゲット関連(カメラ・アニメ等)、ヘビーユーザー関連(車・バイク等)などの場合、ネイティブ・エキスパートを利用した方が良いでしょう。その分野に特化した語彙力のあるネイティブ・エキスパートが記事を執筆する事で検索エンジンにも評価され易くなります。
また、ネイティブ・エキスパートは一般人より深く知識があるため、ターゲットに直接訴求できるオリジナルコンテンツが制作できます。
 
デメリット
ネイティブ・エキスパートライターは特別な知識をもっていても、レベルの高い文章力があるかどうかは別問題です。ある一定の専門知識や経験等が特別すぎて、執筆する本人は一般人にどう説明した方がいいかよくわからないという場合も多いのです。要するに、ネイティブ・エキスパート=良いライターではないという事を認識しなければなりません。
 

結論
英語でオリジナリティー、訴求力のあるコンテンツを制作するには、5.ジェネラリストのライティング・編集スキルと6.エキスパートの経験や知識を組み合わせが最もオススメの方法です。ネイティブエキスパートが執筆する事で拾えるキーワードが増え、検索流入が増えます。
また、ライティングスキルのある編集者がエキスパートの良さを消さない範囲で編集を行う事で、読み手に取ってスムーズに理解しやすい文章を作る事が可能になりますね。
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何か新しい分野でメディアを作ろうとなった時は、その分野に特化したネイティブエキスパートだけでなく、ライティングスキルの高い編集者をチームに入れる事で、ターゲットとする外国人に喜ばれるコンテンツが執筆できます。

無理に自社内ですべてを行おうとせず、エキスパートにライティングを依頼する事や編集機能を外注する事も一つの選択肢として捉え、海外メディア作りをする事が成功の秘訣です!

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投稿者: William Scott Gordon
コンテンツマーケティングチーム プロダクションエディター
出身:アメリカ
1999年ジェットプログラムにて来日。日本の言語と文化に魅せられ、アメリカン大学と立命館大学にて、2つの国際学の修士課程を修了。日本で15年以上に渡り大学英語教師、翻訳、フリーランスライターを務める。
現在、世界へボカンではプロとしての執筆経験を活かし、執筆、編集、フリーランスライターのマネージメントを行う。外国と日本の架け橋となるべく、英語圏のユーザーに響く価値あるコンテンツ作成を行う。趣味はポッドキャスティング、映画鑑賞。
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