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【海外サイト担当者必見】Google Search Console 検索アナリティクス機能の活用方法
- 2015.05.12
- 海外SEO
先日、Googleウェブマスター向け公式ブログでGoogle Search Console (グーグルサーチコンソール)の新しいレポート機能である検索アナリティクスが発表されました。
元々、検索クエリデータとして、検索クエリが表示された回数と、クリックされた回数が閲覧できましたが、本機能では、ページ、国、デバイス、検索タイプ、日付等の様々な方法でフィルタリングをする事が可能になり、詳細な分析が出来るようになりました。
これにより、2015年4 月 21 日のモバイル アップデートの前後で比較して、アップデートがトラフィックに与えた影響を把握するといったことが可能になりました。
参考:検索アナリティクス レポートで精度の向上したデータをご覧になれます
検索アナリティクスレポート機能で海外サイトの分析がより簡単に!
日本語サイトは、ほとんどの検索クエリが日本で発生しているのに対し、海外サイトは同じページに様々な国で検索クエリが発生し、アクセスを獲得しています。
その為、どの国でどういったクエリが発生しているか、エリア毎のブランドネームの検索数を把握する事は、個々の国に特化した戦略を立てる上で重要です。
過去、国ごとのブランドワードの認知度を把握したいとの要望を頂き、一定期間AdWordsにて競合名とブランド名で広告を出し、国ごとのインプレッション数を指標とした事もありました。しかし、今後はそういった施策をせずに国ごとのブランド名のインプレッション数を把握できるようになりました。
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海外向けWEBサイトの担当者にとって、このフィルタリングの組み合わせの活用により、分析の枠が広がり、次の打ち手が考え易くなったと言えます。
それでは、これらの情報をどのように活用できるのでしょうか?
英語SEOだけでなく、英語でGoogle AdWordsを配信する際のデータの抽出方法、活用方法を少し挙げてみました。
国×検索クエリデータの掛け合わせ
国ごとに検索クエリデータを把握する事が出来るようになったことで、各国で検索されているクエリの違いを把握する事が出来るようになりました。複数の国からトラフィックを獲得している場合、現在、何処の国からの検索クエリが最も多いのか把握する事が出来る為、SEO、AdWordsで今すぐ売上を伸ばす為に注力すべき国や今後、売上を伸ばすために強化しなければならない国を把握する事が出来ます。
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国×デバイス×検索クエリデータの活用
また、サイト全体で検索クエリデータが見えていた時は、Google Analytics上で国別トラフィックにデバイス別のトラフィックデータをフィルタリングし、分析する必要がありました。さらに、Not Providedの影響で自然検索経由のトラフィックは正確に把握する事が困難でした。
しかし、検索アナリティクス機能を活用し、どの国でどういったクエリがどのデバイス上で表示されているか把握する事が可能になり、そもそも検索クエリの無いデバイスについてはAdWordsの露出を控える等、広告配信前から注力すべき施策にある程度目星をつける事が可能になりました。
①全体的にモバイルの順位が高いけど、PCの方が検索クエリ数は多いな。
→PCのSEOを強化すれば、より多くのトラフィックを獲得できるかもしれない!
→競合がモバイル対応していなくて、自社サイトのモバイル検索での評価が上がっているのかもしれない。
②アメリカとロシアでは、PCとモバイルの掲載順位はだいたい同じだけど、検索クエリ数に大きな開きがあるな。
→ロシア向けにAdWordsを配信する場合、モバイルで配信してもキーワード広告からは流入はあまり見込めないのかな。
上記のような分析、推測をする事が出来るようになります。
更に売上アップまでを考えて戦略を立てていく為には、ここから更にどんな検索クエリでユーザーがアクセスしているか確認したり、実際にどのキーワードが成約に繋がっているのかをGoogle analyticsも活用しながら深堀していく必要があります。
まとめ
この他にも、フィルタリングのかけ合わせから導き出されたデータを活用し、指名検索の少ないエリアについては、一般名詞のAdWordsの入札を強化し、認知度を伸ばしていく等、国毎の状況に応じた戦略を練る事が出来ます。
海外向けWEBマーケティングは、国によって検索クエリが存在しなかったり、異なる言葉が使用されていたりと、各国のユーザーの動向を把握する事が成功する上での重要なポイントです。検索クエリが存在しない場合は、「英語SEOとリスティング広告の合わせ技で潜在顧客を獲得しよう!」の記事にあるように、SEO×リスティング×ソーシャルを活用した潜在顧客の獲得、育成等も行います。
自分たちの伝えたいコンテンツを用意するのではなく、ユーザーの知りたい事(検索ニーズ)を把握し、広告の展開、コンテンツの構築をする事は欠かせません。
検索データはWEBマーケティングで成功するためのヒントですので、正しく抽出し、活用していきましょう!
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